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三世
引き籠りニートの僕は、召喚されたことをすぐに理解した。
うん、これはよくあるテンプレだ。なんという事はない。
どうやらここは、城の中。召喚の儀式に使われる部屋なのだろうと魔法陣や魔具のような物を見て判断した。
ん?あれ?見覚えがあるぞ。
ははぁん、これは過去にやったMMOに異世界トリップするパターンだな。
そうそう、この後ゾンビの獣が来て、喰われるんだ。
それも何回も。
え、あれ?おかしいぞ?
ヤダ、もうクワレタクナイ。
「ああああああああああああああああああああああああああ!」
大きな悲鳴を上げ、頭が真っ白になり、僕はその場にぺったんと座り込み、おねしょをした。
ぺちょぺちょ。。。
ガタン!
なすすべもなく、ゾンビの獣の牙は僕の喉に突き刺さっていた。