始まりの日
設定が分かりにくいかもしれないので 明日設定紹介と登場人物紹介します
「ここはどこだ?」
俺、松井 貴史〔しらいたかし〕は、周りを見渡してみる。
アホらしいことかもしれないが、いままで俺は気絶していたらしい。
周りに見えるのは、石造りの民家や店。
今俺がいるのは道上
ただそこも石造りだった。
今時石造りの道など珍しい。
今時石造りなどギリシャの文化財扱いされている所くらいしか俺は知らない。
今時はゴムでできているソフトコート舗装道路が一般的なのだが
ここはどこだろうとスマホを出す。
2035 7/23という表示の下に、メールの着信を伝える表示が有った。
俺はGPS機能を使い現在地を探した。
しかしいつまでも現在地は出て来ない。
「接続できないのか?」
そう思っていると、出てきた。
いや出て来ないほうが今としては良かった。
「ニキの町」
「はぁ?」
ニキ?どこだ?
そう思っていると隣に人が出現した。
まるでVRMMOでテレポートしたときのように。
余談だがVRMMOは、2015 日本の「超人級」天才の科学者達が作った。
さて、現実に戻ろう。
「いったー」
隣に出現したのは、俺と同じくらいの歳の少女。
髪はショートで背は俺より、20㎝ほど小さい。そしておそらくすべての人がかわいいというくらいかわいい
「大丈夫?」
あまりにも痛そうだったので手をさしのべる。かわいい顔が台無しだ。
「ありがとう」
少女は、立ち上がり周りを見渡している。
少し経って、
「ここどこか知っている?」
と聞いてきた。
まあそりゃあそうだろう。
「ごめん一応調べてみたんだけど」
と言って現在地を見せる。
「ニキ?どこ?」
少女は少しして
「ちょっと貸して 私自分の無いの」
「いいよ」
そう言って彼女にスマホを渡した。
「ああそういえば まだ自己紹介していなかったね。私は舟橋望 のぞみで良いよ」
「俺は白井貴史 たかでいいよ。よろしくのぞみ」
「よろしくたか 暇なら私の鞄の中にゲームあるしやっていいよ」
「んじゃ」
のぞみが鞄を投げてくる。
中には、女の子らしくポシェット、日焼け止め、かわいいタイプのスマホ、そしてゲーム機
「あれ?スマホあるのに?」
自分ではつぶやき程度だったはずだが聞こえたらしい。
「え?これ私のじゃない」
と言いながらのぞみはスマホを起動させる。
出てきたのは、一つのメール
「舟橋望 あなたは今ゲームそれもVRMMOの中にいます。これは事実で、ログアウトするにはゲームをクリアするしかありません。このゲームは、ニート達に仕事をさせるためにあります。あなたはニートではありませんがなる可能性がとても高いです。そのためここにいます。ゲームオーバーすると半日戦闘不能になります。また1ヶ月のうち十日ゲームを進めなかったり、道具や武具の準備をしないとログアウトし、死にます。あなたたちはいま体はある研究施設にあります。これは日本政府の命令です。ではゲームを進めるなら
次へを押してください。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたっ!」
「私達VRMMOの中に閉じ込められたみたい。」
「え?」
「たかも見てみなよ。」
俺もスマホの新着メールを見てみる。
「!」
「たかどうする??」
疑問系ながらのぞみの顔には覚悟があった。
おそらくこういう状態は、日常茶飯事なのだろう。
そして〔俺も普通ではないからな〕
「俺は生きるために戦う。」
俺は次へを押す。
「そうね。」
「迷っていても仕方ない!」
のぞみも次へを押す。
その先はアバター設定
そもそもこのゲームはOGO〔オリンポス・ゲール・オンライン〕と言い
舞台は、ギリシャの島々
種族は初期でアレス ポセイドン パセファニー アルテミス アポロン アテナ ヘパイストス ヘルメス
俺はアテナを選び、のぞみはアルテミスを選んだ。
初期装備は、頼りないラミーシャツとラミーズボン
それと、俺の場合はブロンスソード
のぞみは、ロングボウ
それと、十万円の電子マネー〔スマホにチャージしておいたマネーは消された〕とポーション五個
こうして魔のゲームは始まった。