抑えきれなかった性欲【超短編3×100】
やってしまった。
ホテルのベッドの上、横で寝ている彼女の隣で、俺は頭を抱えていた。
彼女とはインターネットで知り合った仲で、今日は初めてのデートだった。
女子高生ということで、きちんとこちらのリクエストに応えて、セーラー服で来てくれた。
そして、気が付けばホテルへ。
やばいと思ったが、性欲が抑えきれなかった。そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
訴えられたら逃げ場はない。もう自首するしかないか。
携帯電話で110番をかけようとすると、彼女が目を覚ました。
「何してるの?」
「自首するのさ。未成年となんて、立派な犯罪だから」
「あの、私言って無かったけど、本当は三十一歳なの」
「あ、警察ですか? さっき詐欺に遭ったんですけど」
時事ネタ。
だがもう旬は過ぎてしまったか。