エピローグ
空はとても明るかった。
青い空…前、あいつのために命をはったのもこんな日だったかな?
そして…あいつと会ったのもこんな日だった…
「遅い!何やってたのよ!このバカ!」
…待ち合わせ一時間前なんですけどね…
今日も彼女はツンツンしてる…でも顔には、笑みがこぼれていた…
「はぁ~…なんであんたって…はぁ~」
手を頭にあて溜息をついた。…遅すぎたのかな?
「もっと早く来れない?」
いや十分早く来たんですけどね…
「いや…一時間前なんだけど…」
恐る恐る言うと…彼女はさらに溜息をつき汚いものを見るような眼になった。前よりは明るいけど…
「遅すぎよ!」
「じゃあ聞くけど…何時ぐらいからここにいたの?いつも先にいるよね?何時に家出るの?」
そう聞くと、彼女は顔を隠すように下を向いた。ギュッと握りしめていた彼女のては今にでもとんできそうだ…
「ろ……」
「ろ?」
彼女は顔をあげた。真っ赤に染まった顔を…うっ…かわいい…
「6時前よ!バ…バカ!!」
彼女の声は震えていた。それにしても6時とは…
「な・なんで…?」
「あ…そ・それきく!?」
「まぁ・・・気になるし…」
彼女は黙った…そして一秒たつごとに顔の赤みは増していった…
「そ・そりゃ…あんたと…早く…あい…あいたかったから…」
こっちの顔まで赤くなった…
「わ・私、あんたのことが好きだから!」
顔が真っ赤に染まるのがわかる…
「あ・ありがとう…」
「そ・それだけ!?」
彼女は不服そうに言った…
「あんたも恥ずかしいこと言いなさいよ!」
「なんで!?」
「なんとなく!」
なんで!?としか言いようがない…
「早くしなさいよ!」
「え!じゃあ…言うよ!」
「早く!」
「俺と してくれ!」
「!?バ…バカ…ちょ…それは…ちょ……ありがとう…」
二人とも顔が真赤だ…
こんな日が続きますように…