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ブラック企業での日々  作者: 黒井 新
第四章
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大手進学塾⑪

表彰が終わり、続いて社長の話が始まった。


社長は壇上に立つと一礼し、暫く間を取ってから話し始めた。


「皆さん、本日は日々の業務で忙しい中、全社会議に参加してくれて、本当にありがとうございます。」


(あれ、この感じ……、なんか前にもあったような……)


「また、今月も生徒さんの幸せのため、誠心誠意頑張ってくれて、ありがとうございます。」

社長は深々と頭を下げた。


(…………………)


「お陰様で我が社も創業12年目を迎えました。これも日々の皆さんの努力の賜物だと考えています。」


(………………、あっ!)


俺は数年前のことを思い出した……。


大学生の頃に住んでいたアパートの近くで、有名な政治家の講演があると知り、興味本位で参加した時のことを………。


(……政治家だ! 水城社長の立ち居振舞い、間の取り方、話し方……、その全てがあの時の政治家と同じなんだ!)


(すごい、本当にすごい! 身近にこんな人がいるなんて……。しかも、その人の会社で働けるなんて……、俺はなんて幸せなんだ!)


俺は水城社長に魅了されていった。


………

………

………

………


「それでは、これで今月の全社会議を終わります。」

水城社長、幹部社員の方々の話が終わり、副社長が言った。


「最後に頑張ろうコールを行います。皆さん、右手を拳に、左手を腰に当ててください。」


「それでは、行きます。来月も頑張ろー!」

副社長が言って、右の拳を突き上げた。


「頑張ろー!」

全社員もそれに習って拳を突き上げる。


「頑張ろー!」

副社長がまた拳を突き上げる。


「頑張ろ-!」

全社員も拳を突き上げる。


「頑張ろ-!」

副社長が三度目のコールをする。


「頑張ろ-!」

全社員もそれに従う。


パチパチ、パチパチ、全員が拍手をして、全社会議は終了した。




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