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ブラック企業での日々  作者: 黒井 新
第四章
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大手進学塾⑤

教えてもらった番号にかけると、すぐに電話が繋がった。


「もしもし、私、○○校舎の黒井と申します。先ほどは何度もお電話いただいたのに、出れずに誠に申し訳ありません。」


「いえいえ、大丈夫です。欠席の連絡をしたかったのに繋がらなかったんで、本社のフリーダイヤルに連絡したんです。折り返しも大丈夫だって伝えたんですが……」


(え? 何か井上さんの話と全然違う。良い保護者様じゃん……。え? 話を盛られた?)


後で聞いた話だが、井上さんは早とちりや勘違いが多く、話がオーバーに伝わることがあるらしい。


再度、謝罪の旨を伝えて、電話を切った。


そのとき、校舎の入り口から20代後半くらいの男性が入ってきた。


「お疲れ様です。五十嵐です。高峰さんから話は聞いてますか?」


(五十嵐先生……、会いたかったよ~。不安だったよ~)


ちょうど夕日が差し込んできたことで、俺の目には五十嵐先生に後光が差しているように見えた……。

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