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大手進学塾③
プルルルル……プルルルル……
校舎の電話の呼び出し音が鳴る。
(電話の出方とか習ってないけど、出て良いのか?)
プルルルル……プルルルル……
(ええい、男は度胸だ!出てしまえ!)
プル……
(迷っている間に切れてしまった……
まあ、仕方がない。大した用事ではなかったんだろう。)
安心したのも束の間、俺は急に腹痛を感じた。
(痛たたた…、ヤバい。トイレに行きたい。しかし、俺一人の状況でトイレに籠るわけには…)
……
……
(駄目だ、我慢できない。入社2日目で漏らしてしまっては違う伝説を作ってしまう……)
俺は急いでトイレに入った。
用を足すと一時的に落ちついたが、すぐに第2波が来た。
そんなとき
プルルルル……、プルルルル……
(まただ。さっきの電話かもしれない。)
プルルルル……、プルルルル……
(駄目だ、出れない……)
プル……
(また切れてしまった……、とりあえず、落ちついて用を足そう……)
「こんにちは~、宅急便です。」
(ヤバい、今度は来客だ……、入り口の鍵を閉めておくべきだった…)
「どなたか、いらっしゃいませんか?」
「…………」
しばらくして、声が聞こえなくなった。
(行ってしまったか……。しかし、不在票があるはずだ。トイレから出たら電話をしてみよう……)
数分後、俺はトイレから無事に脱出した。




