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ブラック企業での日々  作者: 黒井 新
第一章
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飛び込み営業②

「あの、吉田さんは…?」


「体調が悪いらしい。黒井さんは、今日齋藤さんについて回って。」

マネージャーは、吉田さんを心配している様子も見せず、答えた。


(まぁ、昨日の営業の感じだと落ち込むのも無理ないよなぁ。)


齋藤さんは、黒髪のロングヘアーの女性で、おっとりした印象だった。しかし、それなりに毎日契約を取っているらしい。


「今日は朝礼の後、シミュレーションしてから現場に入ってくれ。」マネージャーが全員に伝える。


シミュレーションとは、営業トークの練習である。このおっとりした齋藤さんに、吉田さん以上の営業トークが出来るのだろうか。


「はい↑、ではですね↓、…」


(ん、んん? 何か声のトーンが3段階くらい上がったwww)


「…ということで、早速ですが算数のテストから始めましょう。苦手な方を先にやった方が良いですよ~。」


(ん、んん?いつの間にか診断テストを受けてる…、良いって言ってないのに。)


シミュレーションと同じような流れで、齋藤さんはこの日3件の診断テストを行った。


「診断テストは素晴らしいものなの。だから、受けてもらうことが大切なの。今日の子達も今後の人生大きく変わっていくから、黒井さんは自信を持って売ることが大切よ。」

齋藤さんは、その日の最後に俺にそう言った。


俺は齋藤教に入信しそうになっていた。


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