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ブラック企業での日々  作者: 黒井 新
第三章
27/68

個別指導塾①

ハンバーガーショップと掛け持ちしながら、俺は個別指導塾の講師として働き初めた。


「黒井さん、今日からよろしく。今日は中学2年生の数学と高校1年生の英語を担当してもらうから。」塾長の山本さんが言う。


「最初のうちは、1コマだけだけど、慣れてきたら増やしていくから。」


「はい、分かりました。」俺はそう答えると、教室に入って行った。

(ん、誰もいない…)


授業時間の20分も前だから、生徒がいないのは当たり前だが、他の先生が見当たらない。


「塾長、他の先生はお休みですか?」


俺が恐る恐る尋ねると、


「ああ、今日は元々授業がない曜日だったんだが、黒井先生が優秀だから、生徒に無理を言って曜日を変えてもらったんだよ。」


塾長が答えた。


(優秀…、やっぱり見る人が見ると分かるのかぁ。分かっちゃうのかぁ…www)


(そして、黒井先生…  良い、最高に良い響き…   

先生かぁ、先生かぁ…)


そんな余韻に浸っていると、2人の生徒がやってきた。


「ところで、塾長。授業って、どう進めれば…?」


「黒井先生の好きなようにやってもらって良いよ。優秀だから型にはまらない方が良いでしょ。」


「www… お任せください」


俺はそう答え、意気揚々と2人の生徒のもとに向かった。

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