Chapter 4 大役
廃工場の管理用の事務室で、
テロ集団「Blast」のメンバー20人と
リーダーのゾラクス・ダークウッドが、
机の上に置かれたアタッシュケースの中の小型爆弾ヴァニッシュを囲み
今後の計画を話し合っている。
テロ集団に潜入したジェイク・ハリスは、
大統領の暗殺を阻止するために、どうすれば良いか模索していた。
「小型爆弾ヴァニッシュを起爆させるデバイスの暗号は何ですか?」
とジェイク・ハリスがゾラクス・ダークウッドに質問した。
ゾラクス・ダークウッドは静かに答えた。
「デバイスの暗号は、私も知らない。
しかし、小型爆弾ヴァニッシュを製造した博士だけがその暗号を知っている。
そして、今日、入金の確認が済めばデバイスの暗号を
パソコンデータで教えてもらえる段取りだ。」
ジェイク・ハリスは少し考えた後、尋ねた。
「パソコンにデバイスの暗号データが送られてくるんですね?」
ゾラクス・ダークウッドは冷静な声で答えた。
「パソコンにデバイスの暗号データが送られて来たらお前が確認しろ
これは、大役だぞ」
ジェイク・ハリス
「分かりました博士からのデバイスの暗号データが来たら私が暗号をメモしておきます。」
「俺たちは大統領を暗殺するために小型爆弾ヴァニッシュを仕掛けに行く」
そう言葉を交わした後、ゾラクス・ダークウッドはアタッシュケースを手に取り、
メンバーを連れて廃工場の管理用の事務室を出て行った。