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梅を見てお堀を浚(さら)ったはなし  作者: ぽすしち
 九

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66/70

因縁

いやな表現あり。ごちゅういを。   



「ああ、それは、きっと、 ―― 」


 先生が、いつのまにかまた、梅の花をのせた漆の皿をもち、ヒコイチのまえにだけ置く。




「 そのひとは、そのご神木のその枝で、くびをくくったのでございましょう」



「・・・・・く、びを・・?」



「手ぬぐいで首をかくしておられましたが、すこしあとがのぞいておりましたし、・・・髪や着物を、ゆわいていたのは、きっと ―― 首にまいた綱でございましょうねえ」




「首にまいたって・・・、  ・・・そんな・・・」




 なさけなく口をへの字にあけたまま、あとの言葉がだせないヒコイチに、ダイキチがいつものやさしげなめをむけた。

 


「 ヒコイチさん、人はその死にざまによって、そのあとにつながる因縁が《つく》こともあるようでございましてな・・・」






   あの、蓮池にただよった白い煙のように




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