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梅を見てお堀を浚(さら)ったはなし  作者: ぽすしち
 九

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56/70

間違いねえ

 それをみてヒコイチはつづける。


「 《不思議ばなし》でもよ、堀さらいのまえのひに、掘りに住んでる大鯰なんかが人になってやってきて、ひきあげた堀の主は殺さねえでくれってはなし、きくじゃねえですか?」




「  ―― まあ、どこの堀でも、鰻や鯉なんかで、ありますなあ」


 ダイキチもうなずくが、まだ顔はかなしそうなままだった。




「 そういうもんで、あのご神木も今度こそってんで、はなしがとおりそうな『西堀のご隠居』に頼みにきたんだろなあ」

 ひとりうなずいて湯呑に口をつけようとして、「 ―― わらで、とめていたな」と、思い出す。



 みなが何もいわないので、「髪も着物も、」と湯呑を持つ手を、たしかめるようにうごかす。


「 ―― 藁をよったみてえなので、ゆわいてたろう?ほら、ご神木にもしめ縄がまかれるじゃねえか」

 口にしてみたら、間違いないようなきがしてきた。




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