50/70
茶飲みともだち
「 ―― 乾物屋がほかの猫とちがうみたいに、なんだか感じがちがうのよ」
そうかい、とわらいながら湯呑に手をのばしたセイベイの後ろから、いつのまにか部屋にきた『先生』が、甘いものなどいかがです?と漆の皿をのせた盆を畳におく。
ダイキチのお屋敷の、あの庭がよくみえる部屋も、今日は障子を閉め切ってあるが、年寄ふたりは庭をむくほうへ横にならび、ヒコイチはその二人をあいてにするように座っている。
その間にはいった『先生』が、男たちの前に赤く丸いものがのった漆の小皿を、おいていった。




