表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/70

泥臭い



「 ―― おい、あんた、うちの年寄りになんの用だい?」


 つとめておだやかに、ヒコイチはその男の横にこしかけた。



 泥臭い。



 人足にんそくだろう男はこの寒さで下穿きもないまま着物の裾をからげて脚をみせ、ぼさぼさとのびた髪を、うしろにひとつ、よったわらでゆわいている。



 首には泥が浸み込んだような汚い色の手ぬぐいをまき、同じように白っぽく色をなくした着物の帯までが、これまた、ほそい綱だった。



 だが、わらじをはいた足はきれいなもので、よくみれば着物にも泥がついているわけでもない。




 泥のにおいが染みてるのか?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ