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泥だまり
祠は立派な石づくりだったので、すぐにくだいて石垣にくわえられた。
地蔵さんがおさめられた厨子は、まだ箱のかたちをたもったままだったが、中には『薪』しかはいっていないということになり、壊す手間もおしまれて、そのまま、止めた水がたまる泥だまりのなかへとおいやられてしまった。
「 ほら、『力』のある神様なら、ここでなにかバチをあてるだとか、できるだろうが、なにしろ、そういうことはできねえ」
そうした中で、大嵐がやってきた。
祠は立派な石づくりだったので、すぐにくだいて石垣にくわえられた。
地蔵さんがおさめられた厨子は、まだ箱のかたちをたもったままだったが、中には『薪』しかはいっていないということになり、壊す手間もおしまれて、そのまま、止めた水がたまる泥だまりのなかへとおいやられてしまった。
「 ほら、『力』のある神様なら、ここでなにかバチをあてるだとか、できるだろうが、なにしろ、そういうことはできねえ」
そうした中で、大嵐がやってきた。
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