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穴へと
ただ、あの近くにある大きな楠は、《ご神木》だときいたことがある、という者がいたため、残すことになり、御幣のついた細いしめ縄が幹にまきつけられた。
そうして、埋め立てと治水のためのおおがかりな作業がはじまった。
お社も、その近くで朽ちていた鳥居もこわされると、そのまま、ふかく掘った穴へとほうり込まれた。
木材としてか、石垣の土台としてつかわれたのかもしれないが、ついでのように、祠も厨子も、そこへほうりこまれた。
「なかには、地蔵さんがはいったままでな」
ただ、あの近くにある大きな楠は、《ご神木》だときいたことがある、という者がいたため、残すことになり、御幣のついた細いしめ縄が幹にまきつけられた。
そうして、埋め立てと治水のためのおおがかりな作業がはじまった。
お社も、その近くで朽ちていた鳥居もこわされると、そのまま、ふかく掘った穴へとほうり込まれた。
木材としてか、石垣の土台としてつかわれたのかもしれないが、ついでのように、祠も厨子も、そこへほうりこまれた。
「なかには、地蔵さんがはいったままでな」
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