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星座の配達人

作者: 白夜いくと

これは、『なろうラジオ大賞4』参加作品です。

☆テーマ:星座

 空には沢山の星があり、その並びを星座と呼びます。過去の天文学者などは星に名前を付け、その境界(星座)を創りました。


 しかし星座は人間の定めた空の区域にすぎません。


 各星座のエリアに住んでいる、プラネタリア人という種族が居るのを知っていましたか。頭にクリオネのような赤い核を持ち、それを使って位置情報や交信をする、いわば宇宙人です。

 人間の使っている最先端の顕微鏡でも観測できないほど小さな小さな存在。どの原子よりも小さいけれど、とっても働き者!


 星々には様々な物があり、それらをプラネタリア人は、小さな小さな宙船(そらふね)で運んでいるのです。ちゃんと立派な技術も持っているのですよ。


 そんな彼らの日常を少し覗いてみましょうか。


 おや。早速おひつじ座エリアで、宙船に荷物を積んでいるプラネタリア人を二人発見しましたよ。透明なお尻がゼリーみたいで美味しそうですね。


 どうやらテレパシーで会話をしている様子です。便利な翻訳機を使って聴いて見ましょう!


(今日は、おとめ座エリアに配達ダ!)

(あそこの住人は可愛いプラネタリア人がいっぱい。頑張ル!)

(おー!)


 おやまぁ。

 宇宙人にも、「可愛い」という概念がある様子。みんな同じに見えるのに、不思議ですね。おひつじ座エリアの配達人二人は、荷物が乗った宙船に入って、おとめ座エリアへと出発しました。


 ――そこでアクシデント!


 なんと、二人の乗った宙船の前に大きな大きな隕石が迫ってきていました。ぶつかれば荷物ごと配達人二人は、木っ端みじんです。どうにかしなければ!


 ……と言いましたが、安心してください。こんなことはプラネタリア人の配達人にとっては日常茶飯事です。


(圧縮システム展開ー!)

(展開ー!)


 彼らはもっともっと小さくなって、物質をすり抜けられるのです。その際に荷物も圧縮できるのですよ。最先端過ぎるこの技術は、まだ人間界には無いみたいですね。


 こうして無事に、おひつじ座エリアから、おとめ座エリアへと荷物を届けられた配達人二人。ところで、彼らは何を届けたと思いますか?


 それは、おとめ座の星、デルタが白く輝くための、白銀の星の粉なのでした。プラネタリア人の配達人がこのように、各星座のエリアの星々へ物を運ぶことによって、季節の星座が観られるわけです。


 たまには空を見上げて星座を眺めてみてくださいね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] うわぁ。 可愛らしくて、素敵なお話。 今度から星空を眺める時、「ふふっ」ってなってしまいそうです♩
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