01.「……………
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………ぱちくり」
自然に目が覚めた。詳しいことは知らないけど、人間は生きてるだけでマナを発するらしい。マナがあれば時間も動く――そのせいか。
「お―――――い」
返事はなかった。警報も鳴らなかった。街が……なくなってた。寝床に戻る。
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「箱の中に綺麗なお姉さんが入ってた」
「あ?何言ってんだこのすかたん。しばくぞ」
「まったくです。いつも馬鹿なことを……本当ですね」
「これもPSEなのかな?」
「ぴーえすいー、って何ですかぁ?」
「パラダイム・シフト・イベントの略です。莫大な報酬を約束されるといいますが、危険なことも多いとか……さっそく調べてみましょう」
「おい。どうすれば今の流れでそういう結論になる?」
「お金になるかもしれません」
「世話になりたくないんじゃない?おっさん口煩いからw」
「あァ!?」
「……おやすみなさい」
また眠って。眠って。眠って。
眠って。眠って。眠って。眠って。眠って。眠って。
眠って。眠って。眠って。眠って。眠って。眠って。
今見た景色を忘れるくらい。




