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ここは4つの国家が拮抗する世界。

一つはセントル王国。

絶対王政であるが独裁的ではなく、森と海に囲まれた豊かな国。

一つはパイル共和国。

複数の自治区に分かれ、砂漠と海に囲まれた国。

一つはウォルソル帝国。

独裁的な帝王により、最強の軍事力を持つ大帝国。

一つは晴陽国。

最長の歴史を持つと言われているが、その全てが謎に包まれている島国。


基本的に4つは敵対関係にあり、特にセントルとウォルソルは長きに渡り戦争を続けていた。


ここに一人の青年がいた。

その名をレイド。

赤い髪に赤い目を持つ炎使いだった。

セントルの未来を担う新兵として彼は戦場へと身を投じていく。

ーーー痛い…


たまになるんだよな


胸…右側…


肋骨の奥が痛む…




「レイド!」


アベルの声…。


「そろそろ起きろ。今日は入隊式だろ。」


「ああ…。すぐ行く。」


そういえばそうだったな。

ここは通過点、重要視してなかった。


配布された制服には袖を通してなかったな。

動きがぎこちなかったら評価に響くかもしれない。

今のうちに着て街でも歩いて慣れておくか。


入隊式までまだ少し時間があるな。

城へ向かいつつ久しぶりに散歩でもするか。

外はうっとうしいぐらい晴れだ。


俺はあのカイン兄さんの弟として人々から羨望の眼差しを向けられる。

だが俺はカイン兄さんの本当の弟じゃない。


俺が騎士団の制服を着ているおかげで道ゆく人は俺に敬礼やお辞儀をする。

仰々しいことだ。

俺はそんな大層な人物じゃない。


城に近づくにつれて同じような格好の人が増えていく。

みんな胸を張って、未来に希望を持って自信満々に大股で歩いていく。


お前たちは死なないとでも思ってるのか。

人が死ぬのは一瞬だ。

どれだけ強くても、どれだけ人に慕われていようと、死ぬときは死ぬ。

俺も例外ではない。

アベルだってそうだ。


だが俺たちは死ねない理由がある。

絶対に果たすべき目的がある。

ウォルソル帝国を滅ぼすまで。


「あー!レイド!また怖い目してる!」


嫌な奴に見つかった。

ここは早足で振り切ろう。


「待ってよ!わざと早歩きしてるでしょ!」


面倒だ…ここは人混みに紛れて…。


「捕まえた!もー幼馴染が待ってって言ってるんだからちょっとは待ってよね。」


「はぁ…。なんの用だ、ミモザ。」


「なんの用とはなによ。一緒に入隊式に向かうぐらいいいじゃないの。」


「勝手にしろ。あと幼馴染になったつもりもない。」


こいつは養兵学校で俺に一目惚れしたとかなんとかでしつこくついてくる奴だ。

所詮三年やそこらで俺の幼馴染を自称している。

横で勝手に喋っているが放っておく。


黙々と歩いていたら城に着いた。

門番に誘導されて城内の大広間へと通される。


「レイド。お前にしては早かったな。」


「こいつに見つかるなら、いつも通りギリギリでよかった。初日から最悪だ。」


「なによ!遅くてもレイドへの愛で絶対見つけられたんだから!」


こいつはいつもうるさい。

感情的な奴は苦手だ。


そうこうしているうちに制服を着た新兵が集まり始める。

こいつらは全員セントルの兵となる。

俺も例外ではなく、養兵学校をトップの成績で卒業して入隊する。


まもなく入隊式が始まる。

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