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三十六万円目。VS九②

 魔法カード、罠カードを引き終えた十がポートフォリオを発表する。


 今回の勝負、私と太郎さんの直接勝負ですが、第三者として十を参加させています。なぜなら太郎さん直々の提案だから。勝負前に変則ルールの変更で十の勝負加入を認めました。彼女の能力は、『画竜点睛を知る』とても強い能力ですが、株勝負では意味がありません。なぜならカードで株価を操作できるので最初から勝負の勝ち負けは分からないのです。詳細に説明すると、売りを制限しているため、私の勝利期待度は120%です。


 十のみポートフォリオを公開します。モニターに彼女の買った株が公開させる。投資信託でバランス型のポートフォリオを形成していました。


 ピザを四等分にした綺麗な形。十は先進国株式、新興国株式、国内株式、国内債券、と攻めのポートフォリオを築いています。株式が75%、債権が25%。これは勝負が5年という短期決戦だから、ある程度のリスクを取ったものと考えられます。日本の年金機構が築いているポートフォリオは、アベノミクスにより、株式50%、債権50%となっています。ちょうど十のポートフォリオから、新興国株式を全部国外債権に入れ替えるとできるポートフォリオです。


「年に一回のリバランスも簡単。初心者向きのポートフォリオですね」


「まあ、麻雀狂いの私は株にそんなに興味がないからな」


 十のやっている買い方はインデックス投資の寝かせて増やすやり方です。


 ウォール街のランダム・ウォーカーによれば、


 個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネジャーが

運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方がはるかによい結果を生む。とあります。


 インデックスとは、ベンチマークとなる日経平均と同じ買い方をすることです。つまり、225銘柄の平均が日経平均ならば、225株を均等に全部買うことを指しています。


 また、十の買い方は世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して長期保有すること。


 手間がかからず、世界標準のスタンダードな投資法だから、ザ・王道と呼ぶにふさわしいでしょう。


 これは20年間以上保有する投資法です。しかし、今回の勝負は5年。短期決戦向きではありません。


 にしし。私の作戦勝ちです。


「太郎さん。決まりましたか?」


「ああ、決めた」


 太郎が残り二枚のカードを引いて株勝負の準備を完了する。


 では、勝負といきましょう。私が120%勝つ、株勝負の幕開けです。


※十の買い方

 先進国株式のインデックスファンド 30万円

 新興国株式のインデックスファンド 30万円

 国内株式のインデックスファンド  30万円

 国内債券のインデックスファンド  30万円

 NISA枠で120万円


インデックスファンド(投資信託) 変則ルールのため、ドルコスト平均法は使わないとする。


 九のおすすめは、つみたてNISAによるドルコスト平均法。毎月3万円から分けて均等に四種類を積み立てる。を20年続ける方法。

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