三十五万円目。VS九
『つみたてNISAを運用するなら』
・積み立てたら二十年間、保有し続けること(売らない)
・全世界投資に比べてリスクは高い(利回りは5~7%に落ち着く)
※NISAに比べてアセットアロケーションが組めない(2018年3月)
試合当日。麻雀ルームのモニターで株勝負をする。
予算は120万円。NISA枠の上限まで投資可能であり、未来を見通す十の株価予測を組み合わせる。期間は五年。その間に九の用意した三枚の魔法カードと三枚の罠カードで過去の株価に変動を加える。
勝負スタート。
「とりあえずやってみましょう」
九はモニターの証券口座に120万円の現金を移し、株をスタートする。
六枚の魔法&罠カードからランダムで二枚引き、相手の出方をうかがう。
~九の視点~
この勝負。本来は水瀬ケンイチさんがおすすめするインデックス投資がベスト。つみたてNISAを利用し、ドルコスト平均法でプラスサムゲームを利確する。ウォーレン・バフェットのいうS&P500の投資信託を九割、アメリカ国債を一割という投資信託もリターンが高い。が、私の変則ルールでは五年という短期間からバイ&ホールドは不利。また、つみたてNISAは全世界株式投資のアセットアロケーションが組めない。よってハイリスク・ハイリターンの個別株が勝負のカギを握る。
私は魔法カードと罠カードの種類を思い浮かべる。
魔法カード。
・トランプの甘言
・北朝鮮のミサイル
・FRBの介入
罠カード。
・フェイクニュース
・魔法カード無効
・リーマンショック
この株勝負は株価を自在に操ることができる。なぜなら魔法カード、罠カードを使えば時価総額が半分以下になる超重要カードばかり、だから空売りによる逆ナンピンがベスト。で、だから何? 私はプロ。素人の運否天賦を阻害する。空売りだけはさせない。
「私の能力を発動します。『二兎追うものは一兎を制限する』発動!」
二兎追うものは一兎も得ず。から派生した合成人間の私。
効果は二者択一の一方を制限すること。
「これにより株勝負で私たちは売ることができなくなりました。文字通り買うだけの存在。バイ&ホールドで私に勝ってください」
どうですか、太郎さん。私の完璧な作戦。魔法&罠カードで空売りの重要性を強調しつつ、絶対に株価が半値になると分かっていながら、二兎追うものは一兎を制限する、で売りを禁止する。素人には厳しい戦いになる。
ところが太郎さんは焦りを見せずに黙々と銘柄を選んでいます。隣の十を見ると、ニヤリと微笑みました。なるほど、太郎さんは十に私の能力を教えてもらっていたそうです。対策済みですか、彼やります。
私は燃えるような闘志を表情に浮かべ、最高の一手を講じます。
「ずばりバイ&ホールドで最強のポートフォリオ。バフェット太郎さんの十種を買います!」
120万円を十等分し、それぞれ12万円ずつ買う、バフェット太郎さんの戦略を真似る。最高ではありませんか!
銘柄は、
・ウォルマート
・コカ・コーラ
・アルトリア・グループ
・フィリップ・モリス・インターナショナル
・プロテクター&ギャンブル
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
・ペライゾン・コミュニケーションズ
・IBM
・マクドナルド
・エクソン・モービル
米国の連続増配株ばかりの完璧なポートフォリオ。勝ったも同然!




