課金十八万円目。脱走
※小説家になろう運営様からR18の注意を受けたので、拷問描写は省きます。ご了承ください
脱走の機会があったのは1か月とちょっと過ぎたころ。
太郎にあるステータスが芽生えた。
『毒耐性◎』
毒や薬などに耐性ができるユニークスキルだ。アルコルを盛られすぎて体は必死に反抗し、耐性を身に着けた。そして、正気に戻った。
「ハァハァ。俺は、何を?」
今までのことを思い出す。拷問を受けていたこと。性的暴行を受けていたこと。人を殺したこと。
幻覚や妄想、発狂を催しながら、それでもこの拷問部屋で命を繋いだ。
太郎の中に溢れ出るはドス暗い感情だった。
「はははははは、これが笑わずにいられるか。ピーンの糞女め。俺よりもひどい拷問を受けさせてやる。男娼が好みだったか? なら逆に俺がピーンを娼婦にして死ぬまでこき使ってやる。そして、必ずファンタジア家を潰す」
憎い、憎い、憎い。
俺を奴隷にした野盗が、ファンタジア家が。俺を拷問したピーンが、取り巻きが、全部憎い。
「我慢できない。俺は自分が日本人であることを忘れたよ。ゲームのプログラムにここまで拷問されるとは思わなかった。全部ぶっ殺してやる」
コンコン。拷問部屋にノック。
太郎は警戒した。ピーンならば『毒耐性◎』がついたことを隠さなければ、しかし、ノックの主はピーンではなかった。
「お久しぶりっすね。太郎さん」
「その声。名無しか?」
部屋を開けるのは変装した名無しだった。現在は深夜。周囲の裸のイケメン男たちは寝静まっている。
「助けに来たっす」
「ああ、ありがとう」
「どうでしたか? 地獄の感想は?」
「くっくっく。実に愉快だった。この世界のゲーム、クソゲー過ぎて人格が歪んだ」
もう人を殺すことにためらいはない。
太郎は名無しから剣を借りて、地下に幽閉されていた裸のイケメン男たちを皆殺しにした。
みんな殴られ、精液をかけられ、蹴られ、唾を吐かれた連中だ。慈悲はない。
名無しがヒュウッと口笛を吹く。
「やっとこの世界の住人になったっすね。ディーヴァも人を殺しまくってレベルアップしたっす」
「このゲームは戦国時代だ。野盗1人倒せない俺が馬鹿だった。もう敵に情けも容赦もしない」
太郎の復讐が始まる。
村人(太郎) レベル20
HP:D
攻撃:D
速さ:D
守備:D
魔防:D




