課金十六万円目。拷問
「クスクス。可愛い」
ピーンの甘い吐息。瑞々しい唇がゆっくりと太郎の唇に近づく。
甘い雰囲気。桃色の空間。夜な夜なエッチなことをする流れの中、されど太郎は抵抗した。
キス寸前でピーンの肩を弾き飛ばす。
「ダメだ。キスできない」
「えーなんでー?」
「からかうのはやめてもらいたい。無理だ」
「私の第六感が太郎を手籠めにしろって叫んでるんだけど?」
「でてけ!」
ちょっと強い口調で言うと、ピーンは、
「はーい」
と気軽に太郎の部屋を出た。
まったく、とんだ奴に目を付けられたものだ。太郎は明かりを消し、ベッドに横になった。
翌日。
奴隷たちは値札がつけられ、それぞれの場所に出荷される。
太郎も例外ではない。大きい檻に閉じ込められて、飼い主を探すために輸送される最中。
事件は起きた。
「やっほー。太郎くん。探したよ」
声の主はピーンだった。
後ろに強面の部下を数人引き連れ、檻の中に入っている太郎の近くまでやってくる。
「何の用だ?」
「実はね、嫁ぐ前に専属の奴隷が欲しかったの。ママにお願いしたらすぐOKが出たの」
「つまり君は、俺が欲しい、と?」
「そ。私は太郎を買う。昨日の続きをしましょう」
奴隷が奴隷を買う。何の冗談かと思ったが、ファンタジア家のピーンならやりかねない。
可愛い女の子に好意を抱かれるのはうれしいが、正直、嫌悪感しかない。
ピーンの宣言を丁重に断る。
「すまない。悪いが、俺はしなければならないことがある。買われるのはごめんだ」
「ふーん。あくまで私とは付き合うつもりがない、と?」
「ああ」
「もう一度言う。このピーン・ファンタジアの男娼になるのは、ごめん、そういうこと?」
「ああ」
沈黙。
ピーンの額に怒筋。彼女はブチ切れた。
「人がせっかく見出してやったのに。据え膳食わぬは男の恥。食わぬ男は殺しましょう」
「え?」
ピーンが合図すると、強面の部下たちが檻に入り、太郎の体を拘束。4人がかりで太郎を持ち上げて、そのままピーンの部屋に向かう。
「え、え? 何するんだ?」
「お前はもうピーン様の奴隷だ。何をされても文句はダメだ。ピーン様の気が済むまで我慢しろ」
太郎の左腕を拘束している強面の男が囁く。
周囲を見回すと、どの強面の男も気の毒そうな顔をしていた。
どうやら太郎は選択肢を間違えたらしい。それも、さいっこうにバッドエンド直行のルートに入った。
「うふふふ。私好みの男娼に仕立ててあげる。まずは声も出せないくらい拷問よ」
ピーンの部屋に入り、その地下に建造されている拷問部屋へ。
すると裸の男たちが軍隊のように整列していた。みんなイケメンの高身長。しかし、体には無数の痣。
ぞっとした。ここは地獄かと思った。
「彼らはピーン様の奴隷だ。ピーン様は若い男を捕まえて虐待の限りを尽くすことを趣味とされている。今まで男娼を取られなかったが、それだけに初めての相手に見初められた君には失望した」
強面の男が囁く。
拷問部屋の一番奥の部屋に投げ捨てられる。
ピーンは悪女のように笑った。
「太郎をいじめることができて、私、うれしい。まずはみんなで殴って」
※胸糞展開注意※
※小説家になろう運営様からR18の注意を受けたので、拷問描写は省きます。ご了承ください
※胸糞展開注意※




