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学校帰りに異能バトルに巻き込まれたんだが  作者: 朱色の梟
第一章「源」
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異能力

 轟音と共にセントが後ろに吹き飛んでいた。貸すかに呼吸をしている様で死んでは無いようだ。出血は無い。


 「キャァァァァ!?」「お、おいセント!?」「......!?」


 泣き叫ぶ者、吹き飛んだ友人の身を案ずる者、驚きで声が出ない者。反応は様々だった。

 

 「全く...余り女性を苛めるものでは無いですよ。」


 リクトが再び後ろを向くとエマがそんな事を呟いてた。やはり右手の手袋が消えている。


 「お前!!委員長に何をした!!」

 「あぁ、ただわたくしの異能力を使っただけですよ。不本意ですが...」

 「異能力...」


 (本当に異能力何て物があるのか?だけど実際委員長は吹き飛んでる...かといって完全に異能力があることが証明された訳でもないから異能力については後で考えろ。問題は今の時点での危険性だ。エマは委員長を倒すのは不本意と言ったからと言って危険が過ぎ去った訳でもない...というか委員長がエマにつっかかるのが後少し遅かったら俺がああなってたし...一先ず今はこれ以上怪我人が出ないようにエマを誘導しよう。委員長が無事なのは大体分かるが敢えてそれを質問してどんなことでもいいから情報を引き出そう...)


 尚、ここまで約0.8秒である。


 「エマ、委員長は無事何だろうな?」

 「えぇ、見てわかる様に殺さないようにしましたよ...というか殺したらわたくしが大目玉ですので...」

 「大目玉?」

 「おっと今のは忘れて下さい。」


 (よし、今ので分かった事は3つだな。まずエマは異能力を恐らく調節可能なまでの支配下においてるな。ただそれはつまり俺たち位簡単に殺せるってことだからエマには要注意だな。んで次がこの殺し合いはエマが『主催者』じゃないしその『主催者』らしき人物が重要ってことも分かったな。忘れてくれって言ったし。そして最後は俺たちは重要人物ってことだな。俺たちは本当にやるかどうか知らないけど殺し合いをするのに今殺したらいけないってことは何らかの目的があるんだな?でもその目的って何だ?)


 この間1.2秒である。

 そしてリクトが質問の原稿を考えている時に、

  

 「はい皆さん!!セント君は無事ですのでご安心下さい!!そろそろ次の工程に移りたいのでこちらに来てください!!」


 エマは他の皆の方に向かいそう言いリクトは質問の機会を失った。

 各々エマを警戒しながらエマに近づき始めた。恐らく素直に従うのは異能力の恐怖が有るからだろう。


  ~少し歩き~


 「はい!着きました!!ここが皆さん個人の部屋で自分の名前が書かれたドアの部屋に各自行ってください!!明日の午前11時までは自由時間の為好きなようにお過ごし下さい!!後部屋の中の机に置かれた封筒の中にそれぞれの異能力が書かれた紙が有りますので目を通して置いてください!!!では後程。」


 そういってエマは消えた。現在午後10時。夜は更けて行く...

次話当たりからキャラの設定を後書きに書いていきます。

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