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学校帰りに異能バトルに巻き込まれたんだが  作者: 朱色の梟
第三章「3on3」
18/47

作戦会議


 「.......」

 「.......」

 「.......」


 沈黙。


 「............」

 「............」

 「............」


 沈黙。


 「......................」

 「......................」

 「........ あの.......」


 沈黙....ではない。誰かが口を開くが、残りの二人に睨まれ口を閉ざした。


 「はぁ、そろそろ喋って良いか?いや、喋るぞ」

 「.......」


 沈黙を破り喋りだしたのは先ほどとは違う人物.....タイガだった。


 「俺たちは同じチーム。まずこれは良いか?」

 「......」

 「うん」


 リクトは無言で頷き、残る一人。サネミは返事をした。因みに彼は実家が金持ちで別にそれを理由に偉ぶってる訳でもないが、クラスからはハブられている。


 「なら、少しだけ協力しろ。ハッキリ言っちまえばどんな能力か教えろ」

 「........」

 「えと....」

 

 再び沈黙が広がる。

 

 「また黙りか。まぁ、いい。俺の能力は『体の一部を狼に変える』能力だ」

 「......?!」

 「え?あの、五條君...言っちゃって良かったの?それ?」

 「ん?あぁ、そりゃ他人に言えって言ってんだからな。自分の事を言わなきゃ不公平だろ?」


 リクトは少し意外だった。リクトの中でもタイガは不良という感覚だし、他人のことなんてどうでもいいみたいな奴かと思ったが違った。


 「じゃ、じゃあ僕も教えるよ。僕の能力は『自分から5m以内の位置に瞬間移動する』能力だよ」

 「へぇ。....霧崎は?」

 「俺は....」


 ここでリクトが昨日考えていたことを思い出す。 

 リクトは、少なからず誰かに能力を言わなければならない場面が絶対にある。そう考えていた。


 但し、その教えかたは今後の自分を左右する。そうとも考えていた。


 例えば『他人の能力を知ること』で発動する能力があったら?

 その情報を元に対策を考え、何も出来ず殺される可能性もある。


 それほど他人への不用意の情報の受け渡しは危険なのだ。情報は時にはどんな兵器よりも強く、凶悪な武器になる。


 だからリクトは能力を少し偽る。昨日の夜にそう決めていた。


 「俺の能力は『どんな物でも融かす』能力だ」

 「融かす、か」


 リクトの能力は融点、沸点、凝固点の操作であって、物を融かす限定ではない。


 「それで、一個聞きたいんだけど」

 「?」

 

 リクトは二人にそう呼び掛け、言葉を続ける。


 「作戦。どうする?」

 「......作戦は......どんな風に戦うか分からない時点で立てられないと思うが?」

 「....うん...」

 

 リクトの疑問にタイガが答えサネミが遅れて返事をした。


 「あぁ~そっかぁ~」


 リクトは説明する必要性を感じすこし項垂うなだれた

 確かにリクトの立てていた作戦は元々は『自分と相手』しかいない一対一での作戦で最初は焦ったが、よく考えたら三人同時に出る乱闘形式はまずあり得ない。

 根拠は初戦のニシカタの能力である。結論から言うとあの能力は恐らくドアの閉まってる部屋の生物全てが対象のため、自分の(·)(·)(·)(·)壁に叩きつけてしまう。

 

 その為、リクトは乱闘形式ではなく1stラウンドと同じく一対一で、恐らく勝った人数で勝敗を決めるのだろう。そう結論付けていた。ただ、思えばニシカタと戦ったのは自分だけなのだから他人に分かる訳が無い。


 「えっとだな.......」





 自分の考えをタイガ達に教えた。





 「なるほど....確かに能力によっては仲間も巻き込んでしまうな.....やはり一対一なのか?」

 「多分」

 

 納得したようにタイガは言った。



 その後作戦を立て、戦闘準備を開始した。

 昨日投稿出来なくてすいませんでした....なんか家のネットが謎の現象により、少しも繋がらない状況になってました......本当にすいません.......

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