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学校帰りに異能バトルに巻き込まれたんだが  作者: 朱色の梟
第二章「エキシビションマッチ」
16/47

数十分前


 ~~リクトのキョウカへの疑いが晴れ、キョウカが狂喜した数十分前の事。~~



 キョウカは1stラウンドの対戦相手のいる部屋に入っていた。

 


 キョウカの相手は玉越影狼ぎょくえつかげろうというクラスの男子の中でも1、2を争う背の低さでよくからかわれているが、いじめ等では決して無い。というかイケメンであるし、キョウカとも繋がりがある。


 「ヤッホーキョウカちゃん」

 「ギョクエツ君....」


 カゲロウはキョウカに手を振りながらそう言った。キョウカはカゲロウの場違いの明るさに少し驚く。


 「俺たちは今から戦うのかな?ところで『闘う』と『戦う』の違いって分かる?」

 「...『闘う』は『病気と闘う』とかの闘うで『戦う』は物理的な争いの事だから私たちは『戦う』が正しいよ」

 「ふーん、そうなんだ~ありがとね」


 カゲロウは自分から聞いたのに既に興味無さげに呟いた。


 「あ、そういえば」

 「?」

 「キョウカちゃんって霧崎のこと好きでしょ」

 「?!」


 バレた?!、それがその時のキョウカの心境だったが、実際はキョウカのリクトへかなり思わせ振りな行動をとったため必然的に鈍感野郎以外には気づかれるのが当たり前である。


 「キョウカちゃんも変わってるよね~。あんな奴のこと好きとか」

 「...」

 「俺、あいつと話したこと無いし。ていうかあいつが喋ってんのすら見たこと無いし」

 「........」

 「もう一回言うけど変わってるよね~。あんなクラスの平均点上げまくる根暗野郎のこと好きとか」

 「...............」

 

 カゲロウがリクトの悪口を言い始めた。キョウカのテンションはどんどん悲しみから怒りへと変わっていく。


 「あ、そういや今度さ~合コン的なことやるからさ。そん時キョウカちゃんもおいでよ~」


 今の現状では合コンなどには絶対行けるわけ無いがその一言でキョウカの怒りは最高点に達した。


 「も...い...よ...」

 「ん?」

 「もういいよ」

 「ッ?!?!」


 キョウカは憎しみに染まった声でそう言うと同時にカゲロウへ跳躍した。

 


 キョウカの異能力『酒呑童子』はキョウカ自信の精神・感情の状態によりキョウカの身体能力を強化する異能力だ。

 現在のキョウカの感情は『憎しみ』と『怒り』。自分の愛しい人物への心なき中傷によりこうなった。現在のキョウカの身体能力は部位的に通常の『最大18倍』になっている。


 「うおぉ!!アブねぇ!!!」

 「....外れた...」


 キョウカの目は完全に「殺る側」の人物の目である。


 「ちょ!!た、タンマタンマタンマ!!!!!」

 「.....」

 「ギャァァァァァ!!!!!」


 救済を求めるカゲロウに容赦無く拳を降り下ろすキョウカ。カゲロウが間一髪回避し、地面が砕けた。


 「俺のこと殺したら今回はダメなんじゃないの?!?!」

 「ッ...」


 その命乞いの様な言葉に少しキョウカは正気を取り戻した。


 「...じゃあ」

 「?」

 「半分殺す」

 「!!!!」


 キョウカはそう言ってカゲロウをぶん殴った。カゲロウが一回転、二回転、三回転し地面に落下する。


 「.....私の勝ち」



 キョウカは動かないカゲロウをみて呟いた。



 なお、このあとにリクトが見た『立ってるのもやっと』の生徒はキョウカにブチのめされたカゲロウである。

 

 

 今回は少し時間を巻き戻したキョウカちゃんの戦闘です。名前の凄さから分かると思うのですがカゲロウ君はキョウカちゃんに異能力を使うまでもなく殺られましたが一応どっかのゴミ(ニシカタ)とは違い主要キャラですので期待して上げて下さい。


 後、あらすじを少し変えました。自分で読んで変だな~って思ったので(この間1000アクセス突破しました)。

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