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1.ゆめ
割りと勢いで書いたので後で突然ヴァニシングすると思います。
「ねぇ、この世は等しく、半分である必要があるよねぇ?」
――またこの夢だ。
僕は悪夢で覚めた身体を半ば無理やり起こし
息を整える。
背中と顔は汗でびっしょりと濡れていた。相当うなされていたのであろう。
淡桃の髪を掻き分けながら汗でぺったりと首筋についた髪を剥がす
1人の少年が寝るにしては広すぎるこの部屋は、窓から差し込む月の光で
ほんのりと床やテーブル、椅子が照らされていた。
窓の外に浮かぶ月は、綺麗な「半月」だった。