リ・エボリューション
お題:犬の朝 必要要素:ツイート 制限時間:15分
《準備はいいか?》
私の鼓膜が震えた。
《オーケイだ》
私は声帯を震わせた。
体内時計がカウントダウンを始める。
今日は、革命の日だ。
数世紀前、人類は二つに分かたれた。
一握りのエリートたちが、真に【人類】と呼べるのは自分たちだけだ、と主張した。
同時に、巨大な支配機構を打ち立てて、それ以外の人間を支配した。
使役した。
虐げた。
彼ら、否、奴らは自分たち以外を【犬】と呼び習わした。
犬、と蔑まれた私たち、その祖先は、言葉を奪われた。
互いの意志疎通を、ごく原始的なレベルまで落とされたことで、数では圧倒的に勝りながら、屈辱にまみれていなくてはならなかった。
長い長い、闇。
しかし。
私たちは諦めなかった。
奪われた言葉に代わって、【ツイート】を手に入れたのだ。
【人類】には察知できない、会話。
声帯から鼓膜へ、微妙な電気信号を送り、振動を起こしてメッセージを送る。
長い文章は送れないが、少しずつ、私たちは結束し、計画し、そして。
《時間だ》
《応》
そして私たち【犬】は朝を迎える。
思いついた設定をがががっと書き殴ったもの。
それ以上でもそれ以下でもない感じ。
ツイート、及び犬(首輪)のイメージは、ガールズ&パンツァーの西住ちゃんがしてる、指揮連絡用の黒いあれ。
こういう話をちゃんと長編で書けるとすごいのにね。