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風のグラスゴー 旅立ち編  作者: 玲於奈
11/41

不思議なレッスン

なし

週1回の

さんぺいTとの

英語学習は

本当に奇妙なものだった


授業ではないのだ


待ち合わせは近所の公園。


そして、公園を

散歩するのだ


今日は◎◎頭公園

明日は、○○木公園。


一度は、公園が小さすぎて

すぐに散歩が終わってしまい

公園からの△△通りを

ずっと歩いたりもした。


まるで、

植物観察する理科教師か


あるいは競歩や、

ウオーキング、

マラソンをすすめる体育教師の

ように


さんぺいTが歩きながら

興味を持ったことについて


英語を交えたり

日本語で話したり


本当に自由なものであった


歩き疲れると

公園のベンチの座って

人間観察をした


ちょっとしたストーカー


今振り返れば

その時は

わからなかったが

さんぺいTは

英語、外国の人という

偏見をとりたかったのだろうか



学校で会う深谷に

何度かそのレッスンの様子を

報告すると


大笑いをしていた


深谷のレッスンとも違っていたようだ


さんぺいTが私から

レッスン料をとらなかったからだと

深谷は、腹をかかえて笑いながら

言った。


そうかもしれないし

そうでないかもしれない


わからなかった


そんな不思議なレッスンは

大学のメイン通りの

いちょう並木が色づくまで

つづいた。







なし

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