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ニンゲン様との散歩 ~人外天使とのほのぼのラブコメディ~

掲載日:2026/01/09

天使と暮らすってこの上なく幸せ



構造天使「ニンゲン様……おはようございます。」




起きると、今日もスーツ姿で私を見つめてくる天使がいる。


巨大な目玉が頭の、真っ白な天使。




構造天使「今日もニンゲン様は構造的に美しい…!」




この天使は、私の周りを回って賛美を送ってくれる。


これは、彼がセラフィムが故…?


でも、セラフィムにしては、人間に寄り添いすぎな設計だ。




ニンゲン「おはよ~構造天使。今日はね、遠い場所に行くんだ~!」




山とか海に行くっていうの、ちょっと恥ずかしいな。




構造天使「いいですね!行きましょう!」




そうして、彼と電車に乗ったり、歩いたりしていた。




ニンゲン「それにしても、高速道路って広いね!」




構造天使「高速道路は都市の骨格ですからね。」




構造天使はいつもそうだ。何か都市の上をなぞるような言動が多い。




ニンゲン「方向音痴な友達いて、苦労したことあったな~」




構造天使「この高速道路を基準にすれば大丈夫です。」


構造天使「高速道路は常に一貫しています。」


構造天使「ですので、自分を点とし、線のどの場所に位置するのか。」


構造天使「それさえわかれば、もう迷わないのです!」




GoogleMapよりも、親切な人外天使だなぁ…。




ニンゲン「あれっ?ここの駅で降りたけれど、道がふさがってる。」


ニンゲン「高速道路の果てに来ちゃったのかな…?それに、もう夜だ…。」




山「………。」




海「………。」




構造天使「ニンゲン様っっ!!!!今すぐ観測を遮断して下さい!!!!」




ニンゲン「大丈夫だって!駅はすぐそこにあるし、暫く眺めたら戻るよ。」


ニンゲン「あっ月だ!綺麗だなぁ~」




月「この重力定数が変わる時、地球に波を残すの。」




構造天使「ニンゲン様、その足は何があってもワタクシが止めますからね。」


構造天使「高次元の倫理の存在のワタクシの前にいなさい。」




ニンゲン「えっ…?」




この人外天使、カッコイイ…暗い夜、ドキドキしてしまう。これは恋なのか?




山「標高、木、地帯、崖…。」




海「標高、海抜、水位、距離…。」




ニンゲン「じゃあ、駅戻ろうか!」




こんなに構造天使のカッコイイ所、沢山みれたの初めて…!




構造天使「やれやれ…。」


構造天使「ニンゲン様は、この都市を測る大事な観測者なのですから…」




この冷えた氷は、電車内のシリコンのゴムの生ぬるさで中和された。




ニンゲン「そうなんだ…。」




少しだけ、寂しい。彼、素直じゃないんだから…。




構造天使「電車の中、まるで溶液ですね。人間の変動は、溶媒の変化で…。」




やっぱり、相変わらず人外だった。




そうして家に帰って、布団に潜った。




人間「今日も構造天使と暮らせるの幸せ。おやすみ…。」




構造天使「ニンゲン様、おやすみなさい…。」


構造天使「………。」




山「………」




海「………」




構造天使「………」




山「標高、木、分解者、エネルギー体…」




海「深度、散乱、含有率、濃度率…」




構造天使「680'0''N, 177°0'0''E、26%、…」


構造天使「728Hz,65%,100mol/L、…」

主人公保全協定、締結

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