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こんなんありました~

 ざっくり春の出来事

 

 WBC決勝戦


 奇しくも、試合中に川下りをしていた私であります。

 朝一の舟。

 海外のお客様が川下りの春景色を楽しまれている中、男性がずっとスマホを観てらっしゃいます。

 はじめ?と思っていましたが、すぐに気づきました。

 あっ!今日は決勝戦だと。

 間違いなく、試合状況を観てられたんでしょうね。

 こんな日は、川下りに乗っちゃダメ、お家で観てください・・・な~んて。

 ああ、下船時に「試合勝ってます?」ぐらい気の利いた言葉がけすればよかった。



 柳川きんぐおぶさくら


 川下りのルートにある大きな桜が満開となりました。

 すっごく素敵なんですよ。

 掘割の岸に咲く美しい桜。

 先輩船頭と共に、川下り終了後、ハイエースで乗船へと戻っている時のことでした。

「白秋道路の桜だいぶ咲きましたよね~」

 と、私が言うと、

「そうそう、俺あそこ柳川キングオブ桜って言うよ」

「へ~確かに、川下りでは大きい桜ですよね」

「うん、そう言うと、海外のお客さんも喜ぶやろ」

「なるへそ~」

 ・・・次の川下りの時、

「これが柳川のきんぐおぶさくらです」

 と、ちゃっかりパクっている大介なのでした(笑)。



 春の風


 春はかなり強い風が吹きます。

 今日も7~8mくらい吹いてたんじゃないかなあ。

 一陣の風が吹くと水面にさーっと波が流れ、ぶわーっと舟が押したり押されたりします。

 めちゃくちゃ春のよい天気なのに、この風が風が・・・いやーんなのです。

 ある時は、もの凄いアゲインスト(向かい風)に、歯をくいしばり舟を遅々と進め、またある時は、背中を押す風に竿で舵をとり、舟が回転しないように必死の形相で舟をおします。

 そういう姿を見せずに、いかに余裕でやっている、お客様に不安を感じさせないようにするのが腕の見せ所なのだ。

 ・・・はぁ春風よ(笑)。



 じゃんぴんぐぼらイン舟


 あわわ。

 その時は突然やってきました。

 強風の中、城西橋を目の前にして、奴がジャンピングしやがったとです。

 その名はボラ。

「きぃや~!」

 という、お客様の叫び声。

 そして、床板をピチピチと跳ねるヤツ。

「ちょっと待ってください」

 と、私はデッキから降り雑巾を持つと、その場所へ。

「えーい」

「・・・・・・」

 勇気あるお客さんが、キャッチアンドリリースしました。

 ありがとうございます。

 春になると魚の活性があがるんだよな~。

 あ~恐るべし、じゃんぴんぐぼら。 



 並んでいます


 だいたい、最近私は川下り一番手であります。

 お客様を乗せて川下りを終え、ハイエースで乗船場へと戻ってくると、数十名の方が待ってられます。

 コロナ渦から少しずつ日常が戻ってきたときは、この慣れない光景に驚いていたものでした。

 今?

 1回目、2回目、たまに3回目を終えて戻ってきても、ずらーり。

 うん、ぼくがんばる~。

 ありがとうございます(笑)。



 桜ちるちる


 ソメイヨシノ桜の散るのが早いこと。

 今年は、咲き始めの頃に雨が降ったものの、無事満開桜を堪能できました。

 あの咲き誇る初々しさ若々しさはよいですよね~。

 でも、それも数日の事。

 柳川きんぐおぶ桜も、だいぶ葉桜となってきました。

 桜ちるちる。

 だけど、それが良い。

 春から夏か~。


 夏にまたお会いしましょう~なんて。

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― 新着の感想 ―
[一言]  ボラは来ますね。  私は利根川水系の下流域でボート(※レガッタの方)をやっていたので、飛び込みはもちろん、顔面激突も経験があります。痛いんですよ、アレ。臭いし!  そんなこんなで、徐々にボ…
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