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13. 冠頭類 Lophocratia

　冠頭類《かんとうるい》 Lophocratia は、翼指竜状類に属する翼竜の仲間です。ギリシャ語で lophos は「とさか」、kratos は「頭」という意味です。とさかを持った種類が多いことから名付けられました (Unwin 2003)。

　　　┏ゲルマノダクティルス

　┏②┫ Germanodactylus

①┫　┃

　┃　┃　┏プテロダクティルス

　┃　┗③┫ Pterodactylus

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　┃　　　┃　┏アウロラズダルコ

　┃　　　┗④┫ Aurorazhdarcho

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　┃　　　　　┗クテノカスマ科

　┃　　　　　　 Ctenochasmatidae

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　┗真翼指竜状類《しんよくしりゆうじようるい》

　　 Eupterodactyloidea

▲図13: 冠頭類の分岐図 (Andres [2021] を元に作成)

①冠頭類《かんとうるい》 Lophocratia

②古翼指竜状類《こよくしりゆうじようるい》 Archaeopterodactyloidea

③真《しん》クテノカスマ類《るい》 Euctenochasmatia

④クテノカスマ状類《じようるい》 Ctenochasmatoidea

　上の系統樹では、冠頭類は古翼指竜状類《こよくしりゆうじようるい》 Archaeopterodactyloidea と真翼指竜状類《しんよくしりゆうじようるい》 Eupterodactyloidea から成り立っています。

　ゲルマノダクティルス・クリスタトゥス Germanodactylus cristatus は、ジュラ紀新世に生きていた翼竜の一種です。ドイツから化石が見つかっています。

　真クテノカスマ類は、ジュラ紀新世から白堊紀古世に生きていた翼竜の仲間です。クテノカスマ Ctenochasma、プテロダウストロ Pterodaustro、グナトサウルス Gnathosaurus などの属が知られています。