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異世界探検レポート  作者: 零崎虚識
第1章 この世界について
3/3

2.転生・転移

3.この世界の性質について(転生・転移)


まず、この世界はありとあらゆる物質が魔力により形作られているということを覚えていて貰いたい。

理解はできなくともそういうものなのだととりあえずの認識をしてからこの続きを読んでほしい。


ここの項目で述べる最も重要な点はこの世界が筆者の住んでいた世界で言う地動説のような世界であると言う点である。

紙に描かれた世界地図を思い浮かべてほしい。

大陸などの形は違えどその思い浮かべた地図こそがこの世界である。

紙を丸めて世界の端と世界の端が繋がるようなことはない。

北に南に東に西に、まっすぐ進み続けると世界の果てが存在しているのである。

この果てを越えた物質は固体、液体、気体を問わず魔力へと分解されこの世界へと還元される。この時の還元率が100%ではないため、足りないエネルギーを補充しようとして行われるのが転生・転移という現象である。

この世界より上位に存在している世界から魂をこの世界に落とすことによる位置エネルギーのようなもので足りなくなったエネルギーを補充するのである。

この際にその落下してきた魂から世界に散らばらず残ったエネルギーが転生者・転移者のチートの正体である。

また、転生者よりも肉体を伴ってこの世界に来る転移者の方が持っているエネルギーが大きくチート能力や肉体の能力が強い傾向にある。

これは、上位の世界の肉体そのものもこの世界にとっては大きなエネルギーであり、この世界へと落ちてきた際に持っているエネルギーが転生者に比べ大きくなるからだと推測される。

転生か転移かだけでなく、落下してきた世界がどれだけ上位の世界であったかによってその魂の持つエネルギーは変化する。問題はその世界の上位・下位の立ち位置の判断が我々には不可能だという点である。ここまで読んだ読者の君には自分がかなり上位の世界からの落下者であることを祈りながらチートを確認して欲しい。

自身の能力について強く思い浮かべることでチートやステータスを確認することができるはずだ。

ちなみに筆者が調べた限りで最も弱かったチートは『目を開けたままくしゃみをすることができる』というチートである。

ちなみにそのチートを持った彼は文献によると転生者であったらしい。

なんとなくニュアンスで理解をして貰えていると思いたいが改めて語ると転生者は前世の記憶などを持ってこの世界に生まれてきたもの、転移者は以前の姿のままこの世界に来たもののことである。

基本的に持っているエネルギーの大きい転移者は同じ時代に同時に存在することはあまりないようだが、持っているエネルギーが不足している転生者の場合(特にこの世界に近い高さの世界から落ちてきた場合)は複数が同時に存在することもあるらしい。こちらは筆者が調べた限りで8人が最大でそれぞれ通常より身体能力などの基礎的なスペックが高いだけであったようだ。

また、前述したこの世界から元の世界に戻ろうとすることの難しさに関しては高いところから物を落とす労力と、低いところから物を持ち上げる労力で考えて欲しい。しかも、この世界に一瞬でも留まった時点でもともと持っていたエネルギーはこの世界に還元されてしまっているのだ。位置エネルギーが運動エネルギーへと代わり、その運動エネルギーも床の絨毯に吸われたコップが突然机の上に戻ることがないように、読者諸君も自力で元の世界に戻ること難しいと言わざるを得ない。

コップに対しての人間のように床も机の上も関係がないほどのエネルギーを持った存在に力を借りることが出来れば可能かもしれないが筆者が知る限りこの世界にはそのような存在はいないようである。そんなことができるとしたら、持っているエネルギーから考えても存在するとしたらこの世界や我々のような転生者・転移者よりも遥かに上位のいわゆる神といわれる呼ばれる存在であるだろう。

そして、これも転生・転移してきたものにとっては重要だと思われるが転生・転移してくる年代はランダムとなっている。

この本を読んでいるということはよほど強い時間に干渉できるチート持ちがこの本の機能をアップデートでもしてくれていない限り筆者よりも先の世界に転移・転生したのであろう。

ちなみに筆者が転移してきたときの年号は聖歴1853年と呼ばれていた。

もし、この年代に近ければ今後の項にある生物の生態などの情報も役にたつだろう。

もし、この年号に心当たりがなければ生態系などは大きく変わっている可能性があるのであくまで参考程度だと思って欲しい。

筆者としては、このレポートに頼るのではなくちょっとした息抜き程度に楽しんで欲しいと思う。

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