表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界探検レポート  作者: 零崎虚識
第1章 この世界について
2/3

1.この世界の名称 2.概要・文化

1.この世界の名称:なし


少なくとも筆者が生存していた時代に、この世界そのものを指す名称はない。

それは、筆者と同様の2021年の地球に住んでいた人間なら理解を得られると思うが、自分の住む・存在している世界こそが唯一であり、並行世界や全く別の法則でなりたつ世界が存在しているとは認識しているものがいない、もしくは認識していてもその人物が影響力を持っていないためである。

なお、後述するがこの世界に名称が存在していないのは筆者が生存していた時代に限定した時代のみであり、その時代の前後にこの世界が名称を与えられている可能性は否定できない。




2.この世界の概要・文化


この世界自体はおそらくどんな時代であったとしても大体は『ナーロッパ』と言う言葉で表すことができるだろう。

『ナーロッパ』がわからない人にとってはいわゆる定番の中世ヨーロッパを主としつつどこかズレた剣と魔法のファンタジーだと思って貰えればいい。

後述する理由からこの世界がこの剣と魔法のファンタジーから大きく逸脱する文明を持つことはまずあり得ないと断言することができる。

もし、この本を読んでいる君が何年、何十年と世界を探索探索してなおまともな知的生命体や文明を見つけられていないとしたらこの世界は自身の特殊な成り立ちにより既に滅んだあとである可能性もある。

その場合、申し訳ないが希望はほとんどない。もし、知的生命体や文明を探すつもりであるとしたらこの世界の中心を探索することをオススメさせていただく。こちらも後述させていただくがエルフやドラゴン、魔族のような長命種であれば世界の崩壊から生き残っている可能性は零ではないし、そんな彼らが生き残っているとすればこの世界の中心に近い位置に集落などを築いているはずである。

逆に、世界の果ての付近では滅びた文明の遺産や生存者が存在している可能性も零とは言えない。

世界が崩壊しているとすれば、知的生命体の生存している可能性があるのはおそらく筆者の想定の範囲の世界の中心か果てのどちらかであるだろう。

また、筆者が調べた限りではおそらく転生者、もしくは転移者が自分の存在していた世界に帰るのは不可能であると言わざるを得ない。

これに関してはこちらもまた後述とさせていただくが明確な理由が存在している。

それでもわずかな可能性にかけるとするならば世界の果てでこの世界を滅ぼした原因となったであろう文明の痕跡を探すべきであるだろう。僅かではあるが世界を渡る術が存在している可能性がないとは言えない。

ただ、筆者のオススメとすれば元の世界に帰ることは諦めて世界の中心を探しだし、その付近で知的生命体を探す方が建設的であるとは助言させていただくこととする。おそらく、この本を手に入れることができたということはこの本の製作に関わっていた精霊王(もしくはその眷属たる精霊)は生存している可能性が高いからである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ