昔々あるところに
昔々で始まるお話。
残念なお話に仕上げてみました
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。
ある日、おじいさんは川へ芝刈りに、おばあさんは山へ洗濯に行きました。
おじいさんが川で芝刈りをしていると、川下から大きな桃が“どんぶらこ どんぶらこ”とさかのぼってきました。そこで、おじいさんは、持っていた鎖鎌を桃に向かって投げました。すると鎌は桃に刺さり、中からおいしそうな、真っ赤な、果汁と思われるものが出てきました。おじいさんは、鎖鎌ををひっぱり、桃を回収しました。
「鎖鎌がさびてしまうじゃないか。」と言いながら家に帰りました。
一方、山で洗濯していたおばあさんは、物干し竿がほしくなり、近くにあった竹を持っていた鉈で切りました。すると竹の切り口から大量の赤いものが・・・。
おばあさんは、「せっかく切った物干し竿が台無しだわ。」と言って帰って行きました。
それから、おじいさんとおばあさんは、この話を語り継ぎ、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし




