問題のある新入社員6 (SIDE:哲郎)
今日は四月二日の月曜日、入社式の日だ。
五時に起床して、犬の散歩がてら近所を軽くジョギングするのが俺の毎日の習慣の一つだ。
先週末はうっかり○経NETWORKやパ○レポとかを買い損ねたので、近日中に購入しておきたい。
いっそのこと定期購読にしてしまえば良いのかもしれないのだが、どうせ毎週のように書店通いをしているのだから別に良いかなとも思う。
先週末に行けなかったのは単なるイレギュラーであって普段はそういうことを考える必要がないのだから、問題はないだろう。
毎月欠かさずに読みたいというよりは半ば娯楽半ば義務的な習慣だったりするので、買えなかったら買えなかったでその時はその時だと思っているせいもある。
IT系のサイトは毎晩チェックしているし、どうしても読みたい記事があるならバックナンバーを取り寄せれば良いわけで、その辺りはわりと適当だ。
好きだから読んでいるのだが、多忙な時や他にやることがある時などに買い損ねてもまぁいっか、で済ませてしまう。
タイミング的に読めなかったりして後で欲しくなることもあるけど、どうしても欲しい場合は入手するための方法はいくらでもあるし、読み終わった雑誌は適当に処分していたりするから、あまりこだわりはない。
「白~、それは食べちゃ駄目だぞ、こら」
紀州犬だから白とかすごく安直な名前であるが、俺が名付けたわけじゃないので仕方ない。オスの二才でちょっと好奇心旺盛過ぎるのが玉に瑕だ。
イケメンで結構凜々しい顔立ちをしているのに、すごく残念なやつでもある。他人様の庭先に咲いている花が気になるらしい。リードを引いて駄目だと促す。
可愛いから良いけど、おかしいなぁ、紀州犬ってもっと真面目でちょろちょろしない賢く飼い主に忠実なイメージなんだけど。
それともこいつにとっての飼い主はあくまで祖父であって、俺は目下の遊び相手だったりするのかな。なんか時折しゃがみ込んでたり低い姿勢でいると、後ろから飛び掛かって押し倒そうとかしてくるし。
下僕、あるいは雑に扱っても良い存在だと思われているとしたら、すげぇショックなんだけど。
そんなことないよな、ちょっとおバカで元気で力が有り余っているだけだよな、きっとそうだと思いたい。
「ほら、こっち来い。そっちは駄目だぞ。家に帰ったらブラッシングしてやるから、ちゃんと言うこと聞けよ。遅くなるとブラッシングは俺以外になるからな? なぁ、わかってるか、白」
何か見つけたのか他人様の庭の方を気にしているけど、それだけはマジで勘弁して欲しい。
「おい、いい加減怒るぞ、白。こっちだって」
ちょっときつめの声で言うと、慌てて駆け寄って来てごめんねとばかりに見上げて来る。……うぅ、可愛い。悪いことしたら叱ってやらなきゃいけないのに可愛いとつい許してしまう。
「良いか、ここは他所様のお宅だ。許可無く入っちゃ駄目だから、例え鼻先だけでも入れようとしちゃ駄目。わかったか、白」
ぽんぽんと頭を軽く叩きながら言うけど、白は全く反省した様子もなく、撫でてくれと言わんばかりに嬉しそうに尻尾を振って擦り付いて来る。……俺がいけないのかな。
こいつ叱るのは姉とか母親の方が得意なんだよな。この黒々としたあどけない瞳でじっと見つめられると弱くて困る。
「よし、行くぞ。一回りしたらタオルで拭いてブラッシングしてやるから、頑張って走れ、白」
俺がそう言うと嬉しそうに駆け出すので、俺もリードをしっかり握りながら走る。おい白、これジョギングじゃなくて軽めのランニングになってるぞ。俺だから良いけど、これはさすがに祖父ちゃんには付き合うの無理だぞ。
そうして一時間弱ほど散歩してから、家の玄関前で先に用意しておいた大きめのバスタオルで汗と汚れを良く拭ってやって家に上げる。
自分の分の汗も軽く拭い台所で冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、専用マットの上で待機している白を抱き寄せて首回りなどをワシワシと撫でてから、ラバーブラシで丁寧にブラッシングしてやる。
「お前はブラッシングの時だけはおとなしいよな」
「……それはあんたが白に甘いからでしょ。餌と水、ここに置いておくから後であげてね、哲朗」
そう声を掛けて来たのは母だ。
「うん、わかった」
「一昨日は急に服を買いに行ったり美容院へ行くとか言い出したからどうしたのかと思ったけど、今日はいつも通りだね。しかしわざわざ表通りの美容院へ行ったのに短くしなかったのかい?
全然変わってないじゃない」
「髪の量を減らしたり先をカットして整えたりしてるよ。短くすると、二週間から三週間くらいでカットしに行かなきゃならないから、伸ばしたままの方が楽なんだよ。
それにこれ終わったらシャワー浴びてスーツ着るから。今日は新人の入社式があるんだ」
「なんだ、そういう理由だったの。別に美容院に通うお金がないわけじゃあるまいし、行く頻度が増えたからってどうなのさ。むさ苦しいのが家にいると邪魔だからもっとちゃんとすれば良いのに。
ようやく色気づいたのかと思えば、あんたは相変わらずだねぇ。そんなんじゃ女の子にモテないよ」
「……うるさいよ」
そんなことは自分が良くわかっているんだから、身内がトドメを刺すのはやめて欲しい。
気持ち良さげに鼻を鳴らす白を時折撫でつつ、時折ブラシに付いた毛や汚れを取りつつ全身ブラッシングをしてしまう。
「ほら、餌だぞ、白。ゆっくり落ち着いて食えよ」
「ちょっと哲朗、シャワー浴びるならあまりのんびりしてないでもう行ったら? 時間は大丈夫なの?」
「大丈夫だ、場所は近くのホテルの宴会場で九時からだから十分間に合う」
「車で行くつもりなの?」
「ああ、終わったら職場に顔出すつもりだし、着替えとかも積んでおきたいから」
「ふーん、わかってるなら良いけど、遅刻だけはしないでよ」
「俺を何だと思ってるんだよ、母さん。一度だって遅刻したことはないだろう?」
「そうだったかね。寝坊と遅刻魔は行彦だったかしら」
「……一応兄貴は、母さんのおかげで遅刻はしたことなかったんじゃないの。寝坊常習犯だったのは間違いないけど」
「そう、たまにあんた達どっちがどっちだったかわからなくなるのよね。よりむさ苦しくて大きいのがあんただから、並んでるとわかりやすいんだけど。
今はあんたの髪が長いから一目で判別できるけど、昔は似たような髪型と背丈だったからねぇ」
「母親のくせして息子の見分けが付かないのかよ、ひでぇな」
「あんた達は顔の作りもそうだけど、声も良く似ているのよね。お父さんだけははっきり区別つくんだけど」
「当たり前のこと言うなよ。だいたい年齢も性格も全然違うじゃないか」
「見た目そっくりなのに中身は違うから動いていればわかるけど、そうやって黙ってじっとしていると、わからなくなることがあるのよねぇ」
「……それ、兄貴が聞いたら嘆くと思う」
「そんなことより哲朗、あんたそろそろ良い年齢なんだから、いい加減彼女とかそういうの作りなさいよ。そのトシで一度も彼女できたことないなんて、親戚中探してもあんたくらいよ」
そんなこと今まで言わなかったくせに、なんで急に。だいたい作ろうと思って作れるものなら、とっくの昔にできている。
これまで身なりに気を遣わなかったからというのもあるかもしれないが、それ以前の問題だったし。
「ちょっと聞いてるの、哲朗。お母さん、あんたのこと心配してんのよ?」
「聞こえてるから声を張り上げなくて良いよ。じゃあ俺、着替え取ってきてシャワー浴びてくるから」
面倒臭いこと言い出す前にさっさと逃げよう。基本放任のくせしてたまに絡んで来るのはいったい何なんだろうか。
やっぱりそろそろ家を出た方が良いのかね。でもそうなると色々面倒だし、どうしたものか。なんだかんだで居心地良いんだよな。
何より、一人暮らしとなると白は置いて行かないといけないしな。
ああ、出勤前に余計なこと考えるのはやめよう。さっさとシャワー浴びて着替えて、髪をセットしたらさっさと家を出てしまおう。
◇◇◇◇◇
少し早いが八時頃くらいに朝食を取って家を出た。混雑していなければ車で五分くらいの距離なので、十五分くらいで到着し、地下駐車場に駐めてエレベーターに乗り込んだ。
会場に行くと既に総務部の連中が何人か来ていて、ホテルの従業員と話したり何かを運び込んだり、折り畳み椅子を並べたりしていた。
「おはよう、田上。何か手伝えることあるなら、手伝おうか?」
そう声を掛けると、田上はニッコリ笑った。
「おはよう、鴻~。ちょうど良かった~、ちょっと運びたいものがあるんだけど手伝ってくれる~? 重量はそんなでもないけど量が多くて困ってたんだ~。
式辞表とかパンフレットとか書類だから、一度に運ぼうとすると重量もそれなりになるけど~」
「台車は用意できなかったのか?」
「車には載せて来たけど、エレベーターに乗せると少ない人数しか乗れないんだよね~。今ちょっと出入りや乗り降りが多いから、手で運んだ方が良さそうでどうしようか困ってたんだ~。
こんなことならキャリーバッグ持って来れば良かったよ~」
「わかった。上着、何処か預けられるところあるか?」
「今、そこで簡易クローク用にハンガーラックを並べてるから、預けて来ると良いよ~。荷物とかは大丈夫~?」
「不要な物は全部車に置いて来たから問題ない。あ、でも財布とスマホと鍵はまずいか」
「それだったらこっちで預かるよ~。塩田さ~ん、ちょっと来て~。……彼女に一時的に貴重品預かって貰ってよ~。一応携帯用の金庫持参してるから~」
「わかった。今こっちへ来てるポニーテールの眼鏡の子?」
「そう。僕はちょっとこれ片付けて来るから、少し待ってて~」
「おう、忙しいなら別に急がなくても良いぞ」
「そういうわけにもいかないよ~、やることは色々あるから~。ああそうだ、後で受付用の机並べるのも手伝ってくれるかな~?」
「最初からそのつもりだろう、田上。心配しなくても開場時間まで準備手伝ってやるから、安心しろ」
「やったね、さすが鴻く~ん! 持つべき者はやっぱり友達だよね~」
「その友達って『都合の良い下僕』と読むんじゃないだろうな」
「えぇ~? 鴻ってば友達より下僕の方が良いの~? 変わった趣味だね~、僕にはちょっと理解できないや~、あははっ」
「いや、お前がだろう。田上、お前って俺が事前に言わなくても手伝うだろうとか思ってないか?」
「え~、何の話~? 鴻が自分から快く引き受けてくれたんだよね? いや~本当助かるな~」
時折こいつの性格や言動、イラッとしたりムカついたりするんだが。だからといって黙って見ていられる性分でもないから結局手伝うことになるんだろうけど、何だかなぁ。
俺、前にこいつに根回しは完璧にやれって言ったはずなのにな。まぁ、服や靴とかに関してはすごく助かったから、不問にしてやるか。
少し長めの溜息をつきつつ、諦めて塩田さんとやらに話し掛ける。
「おはよう、システム開発課の鴻だけど準備手伝うことになったから、しばらく貴重品預かって欲しいんだけど、お願いしても良いですか?」
「おはようございます。はい、了解しました。預かり番号付けて預かり票をお渡しするので、少しお待ち下さい」
「身内同士でもやるんだ、それ」
「しないと後で面倒になったりすることもあるので。はい、これです。できるだけ紛失しないよう気を付けて下さい。最悪無くても返却はできると思いますけど、余計なトラブルを招くこともあるので」
「了解しました。じゃあ、よろしく頼みます」
貴重品を預け、ハンガーラックを並べたりハンガーを掛けたりしているところへ行って上着を預けたりすると、腕まくりしながら元のところへ戻る。
ネクタイはネクタイピンで留めてあるから大丈夫だと思いたい。
「鴻ってば、本当すごい腕太いね~」
「うるせぇ、悪かったな、太くて。好きでこうなったわけじゃない」
「え~、でもそれって鍛えないとそこまでにはならないでしょ~?」
「父親と姉が登山とサバイバルとキャンプが趣味で、特にロッククライミングが好きで、子供の頃から無理矢理付き合わされたんだ」
「うわぁ、なんか想像できちゃった~。って登山とキャンプはともかくサバイバルなの~? やっぱり鴻家ってなんか色々濃いな~」
「フィジカル面では向いてるんだろうけど、それ以外は向いてなかったんだ。姉には軟弱者呼ばわりされたけど普通だよな。普通の人間は屋外でカエルやヘビを捌いて焼いて食べたりしないよな?」
「うん、僕もそういうのはパスだな。ワイルドな趣味だなぁ」
「おかしいのはあの二人だけだから。自分達が鋼のメンタルしているから、こっちが常識を説いてもきっと理解できないんだ」
思い出してゲッソリしてしまった。普通のキャンプ、例えばある程度きちんとした設備のあるキャンプ場で作って食べるカレーライスとかバーベキューとかなら大歓迎なんだが。
ナイフや剣鉈片手に薪拾いから始めるような連中とは、絶対無理だ。
「じゃ、書類や荷物を取りに行こうか、鴻」
「わかった」
宴会場は三階で、エレベーターを使うような距離でもないので階段から運ぶことにした。
「……やっぱり鴻は普通ではないと思う」
何故か田上が恨めしそうな目と口調でそう言って来たので、どういう意味だろうかと無言で見遣る。
「普通のやつはこの書類が詰まった段ボール箱を、一度に五箱も運べないから」
「そうか?」
「僕を見ればわかるだろうに、何をとぼけたこと言ってるんだよ」
「だって田上は非力なんだから、仕方ないだろう」
「いや、僕は普通だからね? 身長も体格も体重も筋力もごくごく標準値だから。運ぶ回数が少なく済むのはありがたいけど、自分を基準値にするのはやめてね、鴻」
「それにしても新入社員は十九名なのにずいぶん要るんだな」
「それぞれ予備を入れて三十部ずつあるんだよね。あと冊子が三つもあるから。その冊子が入った箱は鴻が全部持っているけど」
「ああ、じゃあお前持ってる方は軽いのか」
「書類だけでなく、判子とか筆記用具とかバッジとかも入っているから一箱辺りの重量は似たり寄ったりじゃないかな。というか、そうなるように配分したし」
「そのバッジって新入社員が付けるんだよな」
「社員は裏方含めて全員付けるよ。その方が新入社員も相手の名前呼ぶのに苦労せずに済むからね。僕達総務は何々係っていうのも明記してあるから、何か用事がある時に声掛けやすくなるでしょ?」
「ふーん、自分の入社式の時はどうだったか記憶が薄いな。そんなバッジ付けてたっけ?」
「一昨年くらいからやってるよ。僕達の時は紹介時に名刺もらったりしたけど、当時の名刺は顔写真もなかったから、どれを誰から貰ったかわからなくなるやつもいたんじゃないかな」
「システム開発課は人が少ない上にキャラが濃かったから、問題なかったな。営業とか総務とかは人数多いから大変そうだ」
「特に総務は五・六人だけ残して後は全員こっちに来ているから、一度に全員覚えようと思ったら大変だよね。少しずつ覚えて慣れていけば良いよ、どうせ嫌でも覚えるし」
「そういえば、総務部と営業部とマーケティング部の共通項って何かわかるか、田上」
「そりゃ決まってるよ、部長が全員、専務派だってことだろ」
「ああ、なるほど、そういうことか。でも社長って確か息子が一人いたはずだろう? なのにどうして大川専務と曾我常務で派閥争いとかやってるんだ」
「そりゃ、その息子さんが後を継がずにアメリカ行ったからだよ。娘さんはその時既に結婚していたから、甥と従兄弟が次期社長を狙って盛り上がってるってわけさ」
「うわぁ、そうなのか。って、副社長は社長の弟だろう、副社長はどうなんだ?」
「副社長は傍観しているね。たぶん中立、あるいは日和見かな。専務派はもう少しいたんだけど、今の専務になってからは日和見が増えたっぽいよ。
まぁ、大川専務ってばちょっと勇み足気味なところがあるから、まだしばらく経験積んだ方が良いんじゃないかって声もあるらしくてさ。
常務が今年七十歳で専務が五十二歳だから、黙って待っていれば自分が社長になる目もあるかもしれないのに、常務に張り合ってるらしいよ。
常務の息子が専務と同年代らしいから、それも意識しているのかもしれないけど」
「大川専務と直接顔を合わせたことはなかったけど、そんな年だったのか」
「決着がつくまでどうなるかわからないから、鴻もこれからは気にした方が良いと思うよ。まぁ、常務が突然事故や急病とかで会社からいなくなったりしない限りは、常務の方が優勢っぽいけど」
「それで課長は平然とした顔しているのか」
「いや、あの人はどういった状況でもすました顔でいるだろ、きっと。逆にあの人が動揺した様子を見せる方がずっと異常事態だし。
でも、鴻は気を付けた方が良いよ。大川専務もだけど、小清水課長も何企んでるかわからないし」
「俺、課長に主任試験受けないかって言われたんだけど、何か関係あると思うか?」
「それ、自分の後釜に育てたいんじゃないの? 確かシステム開発課って係長とかいなくて、主任が一人しかいなかったよね?」
「……うわぁ、マジか」
主任でさえ面倒なのに、それ以上とか絶対嫌だ。やっぱり課長に何を言われても受けないでおこう。技能試験はともかく、昇格試験とか必要ない。
「でも、前々からそうじゃないかとは思ってたけど、やっぱり小清水課長って鴻を後継者にしようと狙ってたんだ。鴻も厄介で面倒な人に目を付けられたよね」
「やっぱり?」
「気付いてないんだろうなとは思ってたけど、やっぱり全く気付かなかったんだね、鴻。いつからかはわからないけど、少なくとも二年以上前から考えてたと思うよ。
他の部署の部課長クラスの人や常務や相談役との飲み会に連れて行かれて紹介とかされなかった?」
「えっ、あれ、そういうことだったのか?」
「そこまでされたら、普通は気付くよね。だから鴻が秘蔵っ子呼ばわりされているんだし。既に周りから固められてるっぽいけど大丈夫なの、鴻」
「……逃げられると思うか?」
「僕は鴻じゃないし、小清水課長や常務でもないからな~。まぁ、頑張れ?」
イイ笑顔で言われた。
上手く切り抜けて逃げられる自信が皆無なんだが、どうしたら良いんだ。
設定確認したら思い切りミスってたので訂正しました。すみません。
登場人物一覧にこれまで名前が出たキャラを追記しました。
以下修正。
×四十二歳
○五十二歳
×小清水課長の一つ下だったのか。課長が若く見えるだけかな、てっきり専務の方が上だと思ってたな
○そんな年だったのか