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第三話

ふう、合間を縫って投稿いたしていきます。

この世界で目覚めてから数年が経ち俺は四歳になっていた。

四歳になると俺は少しずつだが筋トレとスタミナをつけるためにランニングをするようになっていた。

筋トレの内容としてはこれから体はまだまだ成長していくから骨にも栄養がちゃんと行くように過剰の筋トレはしないように注意してやっていた。

内容としては腕立て、腹筋、バービージャンプ、逆立ち腕立て伏せ、を午前に二百回と午後に二百回を二回には分けて十キロの緩急をつけたマラソン、木刀で素振り、無属性魔法「幻影想像―ファントムクリエイト」で作り出す幻影との対戦も午前と午後に対戦も等をこなした。そして今日も俺はこの世界で死なない為にトレーニングをする。


なぜこのトレーニングなどを知っているのか、それは前世の中学でその地域でそこそこの強豪だったバレー部に卒業まで所属していたからだった。そこで実際にやらされた内容と、選抜にも参加してその時覚えた内容と趣味の小説で見たトレーニング内容も組み込んでいた。まあ選抜の訓練内容はあまりにも地獄でまともに昼御飯すら口にできずその日が終わり、翌日ちょうど妹の運動会があり家族全員が車で行っていたので全身筋肉痛で思わず声を上げてしまいそうになるほどの激痛に耐えて昼飯を食べに行ったのを覚えてる‥‥今ではいい思い出だな。‥‥地獄だったけど。


そして今俺は逆立ち腕立て伏せを終えて次は十キロのマラソンを走る為に体の筋肉をほぐす為にストレッチをしておく。走っている時に筋肉が攣ったり断裂を予防するためだ。ある程度体の筋肉をほぐした後、俺はまず最初は全力疾走で走り出したある程度走ると今度は普通のペースにそれを交互に切り替えて走って行く。全力疾走と普通のペースで走ると足に良い負荷が掛かる事によって、効率よくバランスよく足の筋肉を鍛える事が出来るのだ。肺活量を鍛える事も目的にしていたが。

さて今俺が向かっている目的地はここから少し…離れたところにある小さな山へと俺は走り出した。


そして肺活量を鍛えるために持ち出してきたマスク代わりの清潔な布をマスクの様にして付けていた。これをして走るとわざわざ高地に行かなくても体が低酸素状態になり、手軽に体と肺活量の強化が結構お手軽にでき、肺活量とスタミナを強化できる一石二鳥なので俺は走るたびに必ず付けて走っているのだった。ついでに言うとこれは前世で同じバレー部の友人に教えてもらったものだ。これも最初にやった時はマスクの上にネックウォーマーを付けて凡そ五キロを走り切ったがその後は酸欠で意識が飛びかけ、死に物狂いで全部を外して息を吸うと空気がめっちゃ美味かったのを今でも覚えている。


「はっ‥はっ‥はっ‥流石に・・・毎日‥走っていると‥体が…慣れて‥来る・・な」


(次からはもう少し距離を増やすかな…それにしても前世で死にかけたトレーニングを毎日やっていると流石に体が慣れてくるんだから…慣れってのは怖いもんだな。それに…なんか生まれ変わったこの体はやけに治りと適応性が早い気がするな…)


三歳から四歳まではなるまでは自重して普通の様に子供の様にしていたが、流石にこの世界に転生して四年にもなると元スポーツマンとしても体を無性に動かしたくなったのだ。

そしてどうやらこの世界では四歳になると比較的一人で考えさせるのが当たり前のようだったので俺が四歳になって母さんに(父さんにはまだ会った事は無い)


「体を動かしたいから家の周りとかで体を動かしてもいい?」


と聞くと母さんは笑みを浮かべて了承してくれたけど、この様な約束だけはさせられた。


「いいわよ、貴方がしたいようにしなさい。ただしお昼の時間には帰って来なさいね?」


と言ってくれたのでそれ以降はご飯の時間には必ず戻るように気を付けながら、毎日トレーニングをする日々を過ごした。流石にこの世界に転生して四年も経つと流石に母さんやメイドが何を言っている分かるようになった。また自分もこの世界の言葉で話すことが出来るようになった。四歳になるまで頑張って母さんの言葉理解しようという努力が実った結果だった。因みに文字に関しても現在はある程度は書けるようになった。まあそのおかげで魔法書なんかも読めるようになったのだが…


でも一度昼の時間に一時間ほど遅れて戻ってきたときが時があり、母さんから罰として一週間の自宅謹慎を言い渡され、何度お願いしても母さんは撤回してくれず、一週間の間、俺は自宅内で出来る筋トレをしながら合間に家(屋敷?)にあった書庫に言ってこの世界に生まれ変わったからにはこの世界の歴史なんかも知りたかったので調べる時間が出来て俺としては有意義な時間だった。


そして一週間の謹慎が明けていざトレーニングをしようと家を出ようとした時、入り口にいた母さんから直径十センチほどのコンパクト懐中時計を手渡された。母さんが「次からはその時計を持っていきなさい。そしてご飯の時間には必ず戻ってくるように…それと無茶はしないでね」と言ってくれた事に思わず目元に感動して涙が浮かんだ。母親ってのは偉大なんだな…


さてそうこうしている内に俺は標高が二百メートル程の山の頂上に到着していた。


「ふぅ~、流石に山に登るのに緩急をつけたマラソンだときついな…にしてもやっぱり空気がうまいな」


俺は口元に付けていた布を取り去り胸いっぱいに新鮮な空気を取り込んだ。どうしても田舎で育ったからか時折新鮮な空気を吸いたくなってしまうのだ。

そしてふと懐中時計を確認すると家を出たのがちょうど長身がⅧとⅨの間で短針がⅥを指している八時半位の時で、今の時間は長針がⅫ、短針がⅨを指している九時だった。どうやら家を出て三十分緩急をつけたマラソンで山に登ってしまったようだった。‥‥慣れとは怖いな…。

そして今が九時という事は二時間半程トレーニングと鍛錬をする事が出来る。それ以上遅れると昼までに家に帰れる


「さて、じゃあ頂上に来たついでに少しばかり素振りでとするかな、せっかく持ってきたんだし」


俺は背中に落ちないように背負って来た木剣を手に取り山の頂上で素振りを始める。

まずは型は無いが両手で木剣を持ち素振りを百回ほどする。


「さて、じゃあ謹慎の時に見つけた誰でも出来る無属性の魔法「想像模倣」の魔法ファントムを使ってみるか」


俺は屋敷で見た本に書いてあった通りの詠唱をしていく。この魔法は発動者のイメージによって作り出された、人や動物などに対して一切ダメージが入らないがしかし物質は弾くことが出来る幻影―ファントム-を作り出す。そしてそのファントムの動きなどは術者のイメージが物を云う。中途半端なイメージでは中途半端な幻影-ファントム-が出来上がってしますので注意とイメージと集中力を有するものだ。そして本を読んで知ったのだがこの魔法は普通の人でも扱えるほど普及した魔法らしい。魔力とイメージさえあれば作り出せ、何より物を触ることが出来るから物運びなどの運搬などに役に立つと読んだ本に書いてあった。

血でに言うとそれが記述されてたのは無属性魔法初級と銘柄が書かれていた初級の魔法書だった。


「我が幻想より生み出されるハ幻影-ファントム-、今一時我が魔力と幻想―そうぞう―によりこの場に顕現したまえ」


作り出した幻影-ファントム-はその場でやや半透明な人型の状態になる。その手には肉体と同じく半透明の西洋にある両刃の剣が右手に握られていた。


「セット、…スタート」


幻影-ファントム-に動きのイメージと自己判断で行動が出来るように付与を施す。この付与も想像模倣魔法の工程の内の一つで、この時にイメージと行動パターン等いろいろなモノ付与する事が可能なのだ。そして開始の合図を出した後は幻影-ファントム-が動き出すのを待つしかなかった。


剣を正中に構えこちらの様子を見てくる幻影-ファントム-に対して俺は我流の構えで剣は右手一本で持ち、右足を後ろに半身に構える。因みに幻影-ファントム-のイメージ元になっている相手は中学の時見たかなりの腕を持った剣道部員だった。動きを偶然見て覚えていたものを自分なりに頭の中でアレンジして、自分に対しての致命傷になりえる攻撃もするようにイメージして作り上げる、それを実行、判断できるようにプログラミングもしてある。


「さて、じゃあ山の頂上での幻影-ファントム-との対戦‥始めますか」


俺は剣を構えることなく、右足を後ろにして半身に構え、右手の木剣はその足に沿うようにして構える。


俺の周りに吹いていた風が一瞬途切れた、そう思った瞬間、幻影の敵(以降ファントム)の切っ先は真っ直ぐに俺の心臓目掛けて突き出される。それを俺は左足を半歩後ろに下げて剣先を避けて、ファントムの突き出された剣に右手の木剣を跳ね上げて上に逸らす様に打ち合わせ、そのまま手首を使って相手に向かって木剣を振り下ろす。

だがファントムも素直に剣を受けるわけもなく、敵は突き出した剣を弾かれた後すぐに手元に剣を戻して、俺が振り下ろした剣に向かって剣を跳ね上がる。


(やっぱり、それを狙ってきたな)


ファントムがその動きを選択するだろうとこの時俺は読んでいた。そしてそれは当たった。

俺はファントムに剣を振り下ろすと見せかけて剣を持つ腕にはさほど力を込めていなかった。それはファントムにこの剣を弾かせることが俺の目的だったからだ。そしてその状態で剣を打ち合わせると俺の持っていた剣がファントムの剣とぶつかり、力を入れていなかった俺の剣は吹き飛ばされる。

しかし俺はそれに吹き飛ばされた剣に構わず、振り上げたお陰で出来た相手の隙に相手に接近し、襟元を掴み背負い投げの要領で相手を放り投げる。

ファントムは放り投げられながらもすぐに姿勢を空中で立て直し、着地すると即座に剣を構え接近してきた。

無手の状態で長物を持つ相手に対して出来る対処法はそれほど多くない。だから俺はこちらに接近してくるファントムに対して真っ直ぐ走って行く。


ファントムは先ほどの刺突ではだめだと判断したのか俺が剣の間合いに入った瞬間剣を水平に払ってきた。俺はその剣を避けるために相手の足の間を狙って勢いを付けた状態で滑り込む。

だがファントムもこちらが攻撃を回避したという事が分かったのか即座に後ろに向かって剣を振りぬく。だが既にそこに俺の影はない。俺は今足のバネを使って即座に飛びあがり、ファントムの上にいた。


「おおおっ!」


俺は声を上げながら右の拳を握り、その拳に魔力を纏わせる。一方のファントムも俺が声を出したせいもあるんだろうが俺が自分の上にいるという事が分かったのか、両手で持っていた剣から片手を外し、その手に短剣の様な小型の剣を生成し俺に向かって突き出してきた。


「俺の拳とお前の剣どっちが上か勝負してみるかっ!」


魔力を纏わせた拳とファントムの短剣が激突する。


「ぜりゃあああっ!」


「‥‥」


俺は声を上げ拳に纏わせる魔力を更に増やし、ファントムも短剣に更に力を入れていく。

そして両者の力は拮抗した…かのように見えた。だが最初は拮抗していた拳と短剣だったが、徐々に拳の方が押していく。俺の拳と拮抗しているかのように見えた短剣には見えにくいが罅が剣全体に幾つも出来ており、それは日の光に反射するようにきらきらと輝いていた。

そして俺の拳と罅と亀裂を生じさせながらも耐えていたファントムの短剣はガラスが割るような音を残して砕け去った。


「俺の…勝ちだあぁ!」


俺の拳と拮抗していた剣を失った事で隙が出来たファントムの顔目掛けて俺は拳を振りぬいた。

俺の魔力を纏った拳を振りぬき、それをまともに受けたとファントムは地面にぶつかるとまるで存在していなかったかのように形を持っていた幻影が消え去った。

そして幻影-ファントム-に勝った俺は残身しつつ深く深呼吸をして吐く。そしてふと時間が気になりやる前に木に掛けていた鎖付きの懐中時計の時間を見る。長身がⅪを短針がⅥを指していた。どうやらここに着いて始めたトレーニングと対戦に思いのほか時間を食ってしまったようだった。いや~、楽しい事や集中していると時間が経つのは早いなあ…


「さて、帰るのが遅れると母さんが起こるからな…帰るか全力疾走で」


そう言うと俺は自宅へと来るのに三十分かかった道を全力で走って帰路に就く。帰る途中狼の群れに鉢合わせたが、群れの中を突っ切って狼たちを振り払い、家へと着いたことを追記しておく。

さて、約五日ぶり?に投稿出来ました焼き魚です。

今話は主人公の鍛錬やトレーニングの内容などをメインに作成いたしました。

今話を書いてて思いましたが、ヒロインをいつ出そうかと今内心悩んでいます。まあちゃんと出しますが。いつ出すのかお楽しみでお願いします。

次話の投稿の時期はまだ未定です。ですがメインの方を投稿をした後位に投稿していこうかなと思っています。楽しみに居られる方、大変申し訳ありませんが待っていただけますと嬉しいです。

さて最後にですが、ブックマーク、評価、感想を頂けますととても嬉しいです。また誤字脱字などがあった際に教えていただけますと助かります。

最近寒いのとインフルエンザが現在流行っています。お体を壊さないように注意してください。私は風邪ひきましたが…

長くなりましたがまた次話でお会いできますように・・・では

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