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13回目の花火

作者: 肉球定食

『好きです。付き合ってください。』

もう10年前のも告白だった。

あの頃の俺は、告白するのにも緊張して教室に彼女を呼び出したことを今でも覚えてる。


「もう10回目の花火大会だね。」

「そうだなーもう10回目か、何だかんだ俺たち長く続いてるよな。」

「そうだね。このまま結婚までいっちゃう?」

「俺たちまだ23だぜ?結婚なんてまだ早くないか?もっと楽しんでから結婚しようぜ!」

「うーん。でも私は早めに結婚したいかな?」

「まだ大学生だぜ?就職してからでも遅くないよ。」

「うん。分かった。」

(バーーン)

「あ、見てみて今年も花火が上がったよ。」

「はしゃぐなよ10回目のだろ??」

「何回見ても涼太と見る花火は好きだよ。」


これは俺 木下 涼太( きのした りょうた) とその彼女 山本 優佳(やまもと ゆうか) の夏恋物語。


11回目の花火大会の終わり

「涼太。言わなきゃいけないことがあるんだ。」

優佳が真剣な顔をしていた。

「優佳どしたの?真剣な顔して。」

「涼太ごめん。もう涼太との花火大会最後になるかも。」

「かもって何だよ。はぁ?今年が最後?どうゆこと詳しく教えてくれよ?」

その時俺は、感情を抑えられなかった。

優佳が何でこんなことをいきなり言ったのか、そして優佳の気持ちを考えられなかった。

「涼太よく聞いて。一昨日私もわかったんだけど余命(よめい)があと2年なんだって。明日から病院生活らしい。」

いきなり言われて何が何だか分からなくなった。

「え?優佳嘘だろ?俺たち今後結婚しようって去年言ったじゃん?」

「涼太だからほんとにごめん。私も長くないみたいだから今年で最後の花火大会に来たかったの。」

「優佳俺は信じない絶対お前と結婚する。お前を幸せにするって決めてるんだよ。」

多分叫んでた。周りの人がざわざわしながらこっちを見てくる。

「本当に本当に今日になってこんなこと言ってごめんね。じゃあね涼太。」

優佳は泣いてただろうか?走ってそのまま俺の目の前から消えた。

呆然とした俺に訪れるのは孤独な時間だった。


時間が少し経ち電話をしても優佳は出ない。

家に行ってみると優佳のお母さんが出てくれた。

「涼太です。優佳はいますか?会わせてください。」

「ごめんね涼太君。話は聞いてると思うけど優佳はもう。悲しい思いをして欲しくないと言ってるから今日は話せないと思うわ。」

「分かりました。では明日から入院する病院を教えてください。」

「いいの?優佳は多分もう涼太君には。」

「いいんです。俺は一生一緒に優佳といると決めたんです。それが優佳の終わりでも俺は一緒にいたいんです。」

「分かった。明日櫻葉病院(さくらびょういん)に入院するから。今日は帰って寝なさい。」

「おばさんありがとうございます。また明日会いに行きます。」

そう言って家に帰って寝た。


翌日

言われた通り櫻葉病院に向かった。

「優佳。いきなり別れるとか消えるとか絶対許さないからな?」

「涼太?!いきなり入ってきて何言ってんの?やめてよ恥ずかしい。」

「来年の花火も再来年の花火がも2人で見るぞ。分かったな?これは約束だ!この約束守るまで絶対絶対に消えないでくれよ?」

「分かった。でも涼太私からも約束絶対に幸せになるんだよ?」

「何言ってんだよ。もう幸せだよ。」

「もうバカ。」

めちゃ泣いた。ベッドと枕を濡らした。

これからのことを2人で話した。



12回目の花火大会

「これで12回目の花火だね。」

病院の窓から花火が見えた。

「そうだな。優佳綺麗だな。」

「でも、あと1年で私...やだよまだ涼太と居たい」

「大丈夫だよ。優佳俺が守るから。絶対に。」

「うん。涼太守ってね。」



13回目の花火大会前日

「涼太明日まで私生きてるかな?もう無理だよ。苦しいよ。死にたいよ。何でこんな辛い思いしなくちゃいけないの?ねぇ?何で?」

「優佳明日が明日が待っていた花火大会だろ?二人で見るって約束しただろ。明日乗り越えれば大丈夫だから、楽になるからそしたらこれから毎年花火大会見れるよ。」

「そうだよね涼太。私頑張るから。」




13回目の花火大会

「涼太綺麗だね。でももう私ダメみたい。」

「何言ってんだよ優佳頑張れまだ花火は打ち上がったばかりだろ?」

「涼太聞いて私は多分もう死ぬ。でも涼太は幸せに絶対になってちゃんと生きてね。」

「そんなお別れみたいなこと言うなよ。俺はやだよ?まだ優佳といたい。」

「ダメだよ涼太。サヨナラなんだよ。」

「やだ無理絶対別れてたまるもんか。毎年花火見るんだ。」

「その約束は守れそうにもないよ。お迎えが来たみたい最初にあっちに行くよ。涼太はゆっくり来るんだよ?じゃあね。」

最後の花火と同時に優佳は息を引き取った。

「なんでだよ。なんでだよ優佳。俺はこれからどうすればいいんだよ。教えてくれよ。」

「優佳は...そうもうダメだったのね。涼太君優佳も最後まで涼太君と居れて幸せだったと思うわ。これから優佳の分も幸せになってお願い。」

「おばさんごめんなさい優佳がいない世界で幸せなんて到底俺には無理です。でも優佳のためにこれから生きていきます。」

「分かったわ。涼太君ちゃんと生きてね。」

「はい。」

優佳はなくなったそれだけが事実だ。

もうやだなんて言っても居られない。頑張って優佳の分も生きよう。





10年後

23回目の花火大会

「涼太君わざわざ毎年律儀に優佳の墓まで来て花火を見なくてもいいのよ?」

「おばさんダメです。俺は誓ったです。毎年優佳と花火見ると。だから来年も再来年も俺が死ぬまでここに来て優佳と共に花火見ます。」

「涼太君ありがと。優佳も涼太君と出会えて幸せだと思うわ。」

「そうですかね?でも、最近優佳が見守ってくれてる気がするんです。強く生きてくれって。まだ来ないでって言ってる気がするんです。」

「あら、そうなのじゃあちゃんと生きないとね。」

「はい。優佳のためにそして俺のために行きます。」



はじめまして。

肉球定食と申します。

初めての小説投稿でクソつまんね。誤字脱字多すぎ。語彙力ないな。など至らぬ点がいっぱいあると思いますけど良かったら叩かないでください。

でも意見とか貰えると嬉しいです。

これからも皆様に楽しんでいただける小説を書けるように日々進化していきたいです。

これからよろしくお願いします。

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