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つるはしを持った転移者

 僕(田中祐二)はある日ゲームをしていたらゲームの家ごと異世界にやってきた。家の外に出るとどうもいつものゲームじゃない。そしてゲームをするプレイヤーの僕が居ない。でもゲームの世界じゃない。ゲームの中で全く見た事が無い風景だから。基本的にはゲームの家に何でも揃っていて生活に不便はなかった。


 ゲーム特有のウインドウがそのままこの世界でも使えた。そこで発見した僕の知らないアイテム。それがつるはしだった。こんなアイテムあった?と言うよりそもそもゲームにつるはしが無い。だからこれは全く新しいアイテムなのが分かった。今来たばかりでこの世界で拾ったものじゃない。


 こいつは一体なんだろうか?早速使って見ることにした。使って見るとつるはしが具現化されてそれを握っていた。これ武器か?でも武器ならゲーム時代に使っていたとても強い武器が大量にあって、しかもそれは皆この世界でも同様に強い武器。じゃこれなんだ?となる。

 家の中を調べていてつるはしはしばらくたって違和感から気が付いた。そもそもつるはしなんてゲームに無いからってはっと気が付いた。それまで地味で見落としていた。


 もう武器の調査で確認済みだが、この世界にはモンスターが居る。全く違う世界のなのは分かってるが、結構モンスターに共通性がありそのためゲーム感覚で戦ってしまった。後から思うと怖いことをしてしまった。僕も武器も滅茶苦茶強くて瞬殺してしまってまるで危険性について無頓着だった。


 まずは武器としてじゃなくて掘ってみるか?


 とりあえず地面を掘ってみた。枕が出てきた。多少泥が付いて汚いが、それ以外ではこれがほしかった。実はゲームの付属品に過ぎないのだが、実際寝てみるとどうも枕が合わない。今までアクセサリーに過ぎなかったので気が付かなかった。家に戻るとゲームの世界になってしまうため寝る必要はなかった。

 でも外に出た疲れなどはそのまま残ってしまう。家の中だけなら寝ないでも良いが外に出ると外の世界のルールに従ってるようだ。故に家に帰ってきて寝るのは楽しみの一つだった。でも枕が駄目なんだよな。どんな強い武器価値のある金銀財宝より今僕は枕が欲しかった。

 実を言うと日本の食べ物もほしかった。しかし、さすがに地面から食べ物はホイホイ出てこないのかな…。


 僕はこのつるはしはすごいものだとすぐに確信した。チョイスが良い。多分僕が今欲しいものを出してくれるつるはしなんじゃないかなと。ただ僕はこのつるはしすげー武器なのかも?と言う期待もありモンスターを倒すのにも使ってみた。元々ものすごく強いのでつるはしだって立派な武器になる。もっと強い武器が豊富にあるから何故つるはし?と疑問になるだけで使いこなせた。


 しかしモンスター相手には勝手が違った。モンスターから武器が出ていた。最初は便利な武器を出すつるはし程度にしか思ってなかった。しかしモンスターが強くなるとこのつるはしが出す武器について分かってくる。どうやらこの武器は対象となるモンスターを倒すための専用の武器が出てくるようだ。


 このつるはしある意味武器だった。ただこのつるはし自体はつるはしとしての機能しかない。大事なのは特定のモンスター特化の専門武器を生み出すつるはし。これが重要だった。だってこれを使えばドラゴンも専用武器が出て簡単に倒せてしまう。尤もまだドラゴンにあった事がは無い。ある程度ゲームと共通性があるため。


 このつるはしすごく使い勝手が良い。そしてついに究極ともいえる機能の発現に遭遇した。ある日一人は暇だなと思っていてつるはしを使ってモンスターを倒してしていたら。いつものように武器じゃなくて、狼人間から犬っぽい獣人の女の子が出てきた。すぐに狼人間を倒すと家に女の子を持ち帰った。


 そういえば家に他人を連れてくるとどうなるんだろうか?と思ったらゲームっぽいキャラになった。しばらくすると女の子は目が覚めた。


「始めましてご主人様?」


 刷り込みって奴か?


「いやいや、別にご主人様じゃないから、僕の名前は田中祐二、ユウジで良いよ。君は?」

「私には名前はありません。でも自分がどういうものなのか?は分かります。親は居ません。私は狼人間をベースに作られた獣人の人造人間です」

「んじゃウルフからウルね。何故自分が人造人間って分かるの?」

「そうやって頭に入ってるからしか言い様が無いです。親の事を知ってるのは、親というものが何か?分かっていて実際その親と生きてきたからでしょ?私にはそういうのがありません。そこにすっぽり収まってるのが人造人間って言葉と概念です。

そもそもモンスターも良く分からない存在です。生物の様に親から生まれるものもいても、その親は自然発生したりします。だったら私はモンスターじゃないか?となりますが、そこがどうしても人造人間なんだと頭に刻まれていてそれ以外の考えになりません」

「じゃ行くあても特に無いなら一緒に暮らすかい?」

「もちろんそうしたいです。私は自分がユウジから創られたという事は分かっています。だから私はユウジの物です」

「いやいや物扱いはし無いから。でも僕が君と暮らす理由がそれでさらに強固になったよ。親みたいなものなんだね」

「神が妥当なのじゃないか?と思っています」

「大げさだけど創造主であるのは認めるよ」


 こうしてつるはし転移者ユウジの転移者ライフは始まった。

ええーっとこの作品頻繁には更新しません。はっきり言いますがネタ切れです。一つ一つの作品にはネタが全く詰まってないスカスカの作品ばかり作ってしまいました。オマケに短い。しかしそれでも作品を作る根本のアイデアは特別なものがあります。それをポンポン思いつくのは無理です。


だからネタ切れのまま作品を作る事を思いつきました。作品の土台の部分はまるで何も考えていません。出来限りそこに特徴が無い作品を考えて1話完結になりました。


本来の目的は1話のストーリーの質を上げる事です。しかしこの構想を思いついた日から随分たって実現した今はネタ切れの方が強い動機になってしまいました。


私は1話、数話完結にこだわりがあって、他の人とは視点が違うと思います。こだわりと言っても得意じゃないです。その逆、1話完結を選ぶ作者は基本無能だと思っています。わざわざ面白くないストーリーの形態をとる馬鹿だと見ています。逆に言えば1話完結で楽しませる作者は能力が高いです。普通は面白く出来ないからです。

連続したストーリーの次はどうなる?これが更新に対して読書意欲が継続する根本になってて、1話完結はそれを捨ててるからです。私はそれを知らなくて1話完結で面白くならないと思ってる作者は馬鹿だと思っています。


じゃ何故1話完結なのか?わざとハンデを背負ってやってやろうと思ったからです。それほど1話のストーリーの駄目さが私は際立っていると思います。本当に皆さん連続物なのに1話の上手さはレベル高いですね。逆に連続物としての面白さが弱い作品が多いですけどね。その代わり1話のレベルの高さはなろう作家は誇って良いと思います。

これだけは自分のあまりのレベルの低さに愕然としたため0からやり直そうと思ってやっています。偶然作品全体のネタ切れが重なってちょうど良かったと思っています。


1話完結は作るのは簡単だけど、それを読者に面白いと思わせるのはかなり難易度が高いと思っています。


あとがきが長くなったのはこれから当分更新する事が無いのでその言い訳の意味合いが大きいです。エタるのが前提の作品です。他にも1話完結ならエタってもそれほど読者の気分を害さないだろうと思ったのもあります。数話完結は短期間で更新します。それ以外は基本更新しないのが前提の作品です。


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