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迷い込んだ転移者2

 俺(土田武)は人間の土地に行く事にした。魔族側の情報でいろいろ分かったのは、魔族と人間は境界線で常に争って一進一退を繰り返す戦争を何1000年も続けているらしい。俺が思ったのは魔族と人間はそれほど中が悪いわけじゃないのかもしれない?と言う事だった。互いに無理をしてない印象を抱いた。


 100年戦争の頃の欧州を思い出した。人間は持てる力をすべて使って後の無い戦いを多分してない。魔族側は魔王の性格次第。人間は負け続けて、押し込まれたら都合よく勇者が現れて反撃するって歴史を繰り返してるようだ。

 人間と魔族が密接に接してる境界線は大陸のごく一部でしか無い。ハンニバルのアルプス越えの様なもので、あれが実際にまだ実行されて無いって話しかと。戦場を避けても俺は人間の国にたどり着ける。やや厳しいルートになるが、軍隊の大部隊が移動するわけじゃないなら、多分魔族なら可能だと思う。


 人間はモンスターに対してかなり不自由なので無理だろう。俺はどっちの性質も持ってるため食料が無ければモンスターを寄せて、腹いっぱいになったらモンスターと避ければ良い。多分簡単に人間の国にいける。

 そもそももっと戦場に近い場所でモンスター多発地帯を突っ込んで魔族が奇襲をかけるって過去あったと思う。わざわざ俺が通ろうとしてる険しい場所に来ると思えないのだが。戦場のど真ん中に出ないようにかなり慎重に過去の対人間との歴史を調べて判断した。


 そもそも魔族と人間が綺麗に2分されてるのがおかしい。それはこの山脈と海と森やモンスター多発地帯の影響が大きい。海は無理だ。船がまずそれほど発達してない。次に仮に合ったとして、人間の国への連絡線なんて無い。そもそも軍事的にも使われないのにあるわけが無い。海はある事はあるが、人間に近い海辺には誰も居ない。間の山脈と森が邪魔で魔族のすまない土地になってる。


 モンスターが多いので当然人間もすまない。魔族はそもそも土地が豊富すぎる。人間に較べて少ない人口なのに支配地域は大きいから。その原因は魔族に都合の良い2分された地形の効果が大きい。人間も同様に魔族の国から遠い場所にいくらでもまだ人間がすむ事のできないモンスター多発地帯があるらしい。この辺りは魔族の噂で向こうに行ったら調べて見たい。


 魔族も人間も互いの境界線となる地域の開拓に消極的。たった一人の俺が簡単に人間の国にいけるのに航路は使えないのはこういう事だった。ただまた戻ってくる予定はある。一定額お金を残していくから、金も家もある魔族地域が俺のテリトリーになる。


 調査と都合が良ければ宿などに泊まれば良い。永住する気なら向こうからまた持ってこれば良い。家は別荘だ。出稼ぎでそのまま居つく可能性もあり、そんな旅立った。


 時間は掛かったが困難なたびじゃなかった。数週間で到着した。モンスター肉が魔族の国よりは食べられてるようなのでそれを売って金を稼ぎながら情報収集をした。俺は人間の国に住む気が無いと分かった。集めた情報から、ハンターと言うモンスター討伐の仕事があるようだ。しかし、これが魅力が無さ過ぎる。


 一般のハンターはやる気がさっぱり無い。何が悲しくて知らない人達の村を守らなくてはいけないのか。次に、ミドルハンター。これは中々魅力的だった。ただ国と関わるのが面倒だ。候補としてあげるがとりあえず保留。

 次にSハンター。これも国に関わるのが面倒。換えが効く連中じゃないから、嫌になったらすぐ辞めるとかやりにくそう。後は魔王討伐隊。これも面倒だが金次第。んでどれぐらい貰えるか?わからないのに簡単にはなれない。


 強いからすぐ採用じゃない。ステップアップがある。ちょー面倒。ハンターの資格を取る場所があり、そこをハンター養成所という。その養成所に行けば才能を認められたらすぐ入れそうだけど。後金のためにどっちかと言えば好意的な魔族と戦うのがかなり抵抗がある。


 それに魔族の家を使えばもっと安く生活できてお金が溜まる。拠点の無いここじゃ苦労が多すぎる。


 やばい完全に行き詰った。モンスターを倒して肉を売って細々生計を立てる以上の魅力がハンターに無い。これは本格的にそれ以外の何か?を見つけないと駄目だと思う。まずは帰ろう。人間の国はすぐにくる事は分かった。だから魔族の国の家を拠点にしながら人間の国も視野に入れた広い視点で先行きをどうするか?考えないといけない。


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