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つるはしを持った転移者2

 僕(田中祐二)はあれから様々な事を試していた。その結果モンスター娘が大量に出来てしまった。スライムからもちゃんとゼリー状の女の子が出てきた。彼女はライム。リザードマンからはちょっぴり鱗が生えてる女の子リサ。

 何故女の子ばかりなの?と考えてみるとウルが誕生した事で味占めてどーせ出てくるなら女の子が良いなといつも思ってるから。もちろん違う事を思えば女の子ばかり出ない。ただ人型モンスターが出てくるなら女の子が良いなと普段から男より女って意識があるからこうなってる。


 いい加減やめておけば良いのについつい、あこのモンスターの女の子なら可愛いんじゃない?と思ってしまうと出てきてしまう。ただ段々僕の欲望が複雑化してきて、大蛇のモンスターが出たときにラミヤ見たいのが良いと思ってしまったらラミアが出てきた。ミアと名づけた。下半身もちろん蛇。でもこれもありだと思うほどモンスター娘に嵌ってた。


 数が多くなると美人だとか可愛いより個性を求め始めたのがこうなってしまった原因かと。なんだかんだで3体ほど増やしてしまった。一人はインプから出てきたサキュバスのサキ。2人目は大蛇が出たときラミア以外もあるの?って思ったら頭が蛇のメドゥーサのメル。

 この子は名前が思いつかなくてメだけで良いやと適当に決して不気味だったとかじゃない。もうそういう価値観で求めてなかったし。最後にオーガから出てきた角が生えた鬼っ子。元のオーガと似ても似つかない可愛らしい女の子になってしまった。でも角があるので人外ポイント高い。鬼の子でキコになった。


 幸い家が外はそうでもないのに中は大きくて皆で楽しく暮らしていた。ゲームと似てると思ったのは僕はすでに強かったから実感が無かったけど、モンスターを女の子達に戦わせていたら強くなった。

 僕も最初は止めようとしたけど、どうしても守らせて欲しいって聞かないから、安全そうなモンスターで試してたら逆に強くなるなら、安全のため鍛えたほうが良いって方針転換して、むしろガチに鍛えてモンスター娘軍団を作ってしまった。自分の近辺のモンスターならもう何が居るのか把握できるほどに倒していた。


 ただそう単純なものじゃなくて、出る割合が高いモンスターって感じであって、たまにレアモンスターが存在したためこの近辺だけであらゆるモンスターが出るのが分かった。それは僕は珍しいモンスターを求めてそのうち旅に出ようか?と考えていたのに出鼻をくじかれた格好になった。


 結局僕らはモンスター狩りを続けていてついにドラゴンとであった。多分僕一人じゃ苦しかったと思う。皆で力を合わせて弱らせてつるはしを打ち込んだ。弱らせる必要があったのか?と言うと、今まで直接つるはし攻撃だったのは相手が弱かったから。てこづる相手だと一発つるはしじゃ効果が無かった。


 ついにドラゴン娘を手に入れた。キコの角とリサの鱗とサキの翼ってそんな感じの女の子が出てきた。名前がつけにくいので和名で竜子=タツコにしてしまった。この子は最初から強かった。モンスター娘軍団でまだ僕よりは弱かったけど、成長次第では僕より強くなるのでは?と感じさせるほどの潜在能力を感じた。


 僕らは皆で平和な日常を過ごしていた。それがある日変わる。突然モンスターの数が急激に増えた。強かったから問題なかったけど、たまに買出しにいく町に言って情報を集めたところ、何かこの大陸で大きな変化があったらしい。最初は知らなかったけど、人と魔族がちょっと前から争ってるのは知っていた。


 今度の魔王の取った戦略でモンスターを人と魔族の緩衝地帯に集めるって遣り方の影響をモロ受けた。僕は戦争には巻き込まれなかったけど、人間の町に近い、魔族との国境近くの森に住んでいた。そのせいで僕の住んでいた森にモンスターが集められてしまったんだ。

 これには僕は腹が立った。人も魔族も関係ない暮らしをしていたのに無理矢理僕の生活に影響を与えた事に腹を立てた。


 僕はモンスター娘を増やして人でも無い魔族でもない、モンスターでもない、この間に作られたモンスター密集地域に第3の国を作ってみようと考え始めた。もうあいつらには振り回されたくない。

 ただやるからにはこっそりやらなくてはいけない。両種族に僕の存在は邪魔だろうから。幸いモンスターが固まってるので僕も秘密裏に遂行するのに彼らを壁代わりに使おうと考えた。


 僕以外男が居ないじゃないか?そうなると国として子孫が途切れるじゃないか?と言うのをすぐ考えて僕は最初に出会ったウルと子供を作る事にした。その子が男の子なら解決だ。男のモンスター息子を作れば良いだけじゃないか?と僕は思わなかった。男は自分の息子なら受け入れるがそれ以外はいらないと決めたためだった。


 モンスター娘の強化。モンスター娘をつるはしで増やす事。そしてその娘と子作り。まずこれが方針として決まった。飯はどうするのか?で僕以外はライムとか雑食だし別に倒したモンスターを食べていれば問題なかった。最初は買出しで間に合わせていたけど、やがて作物など魔法で水を引き壁を作って植えることにした。


 ゲーム時代の経験から戦士でありながら魔法も大得意だった。ウルに子供が生まれた。妊娠出産ってのが人間とまるで同じじゃない。ものすごく早い。2,3ヶ月でもう生まれた。実はこの計画で問題だったのは、妊娠期間戦いに出られないため戦力が減る問題だった。しかしこれならしっかり家族計画すれば問題が無いと分かって頑張ってみた。


 あっという間に大量の子供が出来てその子達もすごく成長が早い。そしてすぐに母親が違う子供同士が交配し始めた。別に命令したわけじゃない。ただ母親にそういうのを頑張ってほしいのは言っておいた。後さすがに僕が自分の娘と子供を作るのはしなかった。

 これは僕の個人的な気持ちの問題でそもそもモンスター娘との間に子供出来るのか?が怪しかったので、それがクリアできれば子供同士の近親交配なんて些細な事だった。


 村といえるような集団になって計画の分岐点に差し掛かっていた。

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