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歌詞集

13月の夕景

作者: 朝永有

世界が目を閉じて暗闇になる前に

燃える空の色を心に焼き付けるんだ


街風はビルの間を抜けて

街灯の明かりを灯した

行き交う人は多くなって

すぐに人波に紛れ込んだ


遠くなっていく空の感触を

まだ確かめていたくて

時代も季節も越えたら

今日は今日のままでいて欲しい


美しい時間が消えていく中で

新しい息吹は呼吸をしだす

世界が目を閉じて暗闇になる前に

燃える空の色を心に焼き付けるんだ


家の窓から漏れる灯

雪はその光に照らされた

108つの重い振動は

透明になった空気を伝わった


浸っていた空の深さに

まだ溺れていたくて

夢も希望も拾ったなら

今日より過去が輝くだろう


美しい時間を忘れる中で

新しい息吹は未来を見る

開けた視界に飛び込むその眩しさで

世界が目を閉じて暗闇になる前に


帰ってこないあの日々は

吐いた白い息のようだ

時代も季節も越えたら

燃える空の色の場所まで

行けるだろうか


美しい時間の中に戻れたら

新しい息吹の種を撒こう

世界が目を閉じて暗闇になる前に

季節を越えたその場所を探しに行く

読んで頂き、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 燃える空の色って表現がいいですね。じいちゃんはよくそんな空を見ながら一杯やってましたね。たぶんすごく美味しかったんでしょうね。閲覧させていただきありがとうございました
[良い点] 過去と未来の狭間「今」を懸命に生きている主人公の姿と、燃えるような夕日が鮮やかに目に浮かびました。 過ぎた過去の美しさと未来に向かう力強さを同時に感じる作品でした。瑞々しくて、とても良い…
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