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【4】彼女達の理由

あれ、どっかで聞いたようなサブタイトル・・・・。

文章力なくてごめんなさい。

いろいろ飛んでいます。

アパートのドアを開けると。

そこには。


―パンツ一枚の人間が倒れていた―


「え、えぇぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇえっぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇっぇぇぇっぇぇぇ!!!!!!????????」

ちなみに純白。

「あら、帰ってきたの?」

リビングに続くドアからひょいと顔をだしたエプロン姿の少女。

ボブショートの・・・白髪!?何、若白髪!?

どうみてもまだ10代に入ったかそうじゃないかくらいだよねぇ!?この子!!

少女はそれから床に視線を落とし、

「ああーっ!お姉ちゃん、またこんなところで寝てーっ!!」

持っていたおたまを落としてこちらに駆け寄ってきた。

それから"お姉ちゃん”とやらの髪をひっつかみ、リビングの方へ引きずっていった。

とりあえず僕も家に入ろう。


夕飯は白髪の女の子が作ってくれていた。

ごはん。焼き魚。切干大根の煮付け。お味噌汁。

和風だ・・・・。

そしておいしい!

この子、実は正体は魔法で少女の姿にかえられてしまった主婦とかじゃないのだろうか・・・。

"お姉ちゃん”は僕の隣でガツガツとご飯を箸で口に流し込んでいる。

「おかわり!!」

口の周りにご飯粒をつけて茶碗を少女に差し出す。

これで5回目だ。

そして未だにパンツいっちょである。

正直目のやり場に困る。

せめて上の下着はつけてほしい。

ついつい腕の動きにあわせて動き、形を変形させるやわらかそうな"ソレ”に目がいってしまうではないか。

がんばって見ないようにはしているけど・・・・。

ああ、ついつい横目でチラ見してしまう。

大きすぎもなく、小さすぎもなく。

美しい曲線を描いた"ソレ”は、彼女の体の動きにあわせてたゆんたゆんと―・・・・

がちゃこんっ

「ったぁ!????」

突然頭にすごい痛み。

お星様、ちかちか。

「次にお姉ちゃんを見たらその瞳孔を永遠に開いたままにしてやるからな」

背後からのしかかってくる重圧。

「は・・・・はい・・・・・・ごちそうさまでした・・・・」

いろんな意味でご馳走様でした。


さて。

聞きたいことはいろいろある。

しかし、質問するにあたって僕は彼女に服を着てもらわなければいけない。

なぜなら正面から向き合うことができないからだ。

僕はなるべく彼女を見ないように壁を伝ってダイニングまで行く。

キッチンで洗いものをしていた少女に言う。

「君のお姉ちゃん、服をきてくれないのかな?」

少女は言う。

「あなたが服を提供してくれると言うのであれば」

「わかった。提供しよう」

また壁を伝ってプライベートルームに行く。

サイズがあうかはわからないがこの際、なんでもいい。

適当にパーカーとジャージをひっつかみ、またまた壁を伝って少女に渡す。

数秒後。

僕の前にはきちんと服を来た彼女が座っていた。だが。

失敗した。

僕が渡したのはパーカー。

「あの・・・チャックを閉めてくださいませんか・・・・?」

彼女はきょとんとして、数秒間考えたあと。

ジー

チャックを閉めてくれました。全チャでした。


改めて正面から見るときれいな子である。

輝く白銀のさらさらでストレートな髪は前述のとおり、鼻筋が通っていて目は切れ長。大人っぽい雰囲気の子である。

瞳の色は銀色に輝いていて、見つめていると吸い込まれそうになる。

しかし、どうしても気になるのが、彼女の頭から生えているブツ。

髪と同じいろの毛が生えた三角の―耳。

猫よりも大きい、狐のような耳。

そしてそれは時折、ピクピクと動いている。

そういえば、少女の頭にもこんな耳が生えていたような気がする。

ちらっ

少女の頭の上を確認しようとするとすごい目で睨まれた。

怖い。

だがしかぁーし。

確認はできた。

少女の頭からも彼女同様、髪と同じ色の耳が生えている。

何故だ?

とりあえずここは聞いてみないとわからない。

いくら天才の僕でもわからないことはあるのだ。

「えーと、いろいろ聞きたいんですけど、まず聞きたいのは」

そこで一呼吸置き、続ける。

「あなたたちは何者なんですか?」

彼女はまたきょとんとした。そして数秒考えて、

「・・・・・宇宙人?」

といった。

なんで疑問系なんだ。聞いているのはこっちだ。

宇宙人って。宇宙人って・・・・w

それなら僕も宇宙人だし。

小学生か。

「では、その耳は何ですか?」

彼女はまたきょとんと以下略。

「・・・・・民族性の違い?」

意味不明。

「何故、僕のところに来たんですか?」

彼女は以下略。 

「・・・・運命?」

「昨日(今日かな?)、どうしてあんなに熱を出していたんですか?」

すると彼女は。

「うっ・・・・うっ・・・・・・」

泣き出した!?

ぽろぽろと大粒の涙をこぼした。

何で!?

僕何もしてないよね!?

ヤバイ!妹が来る!!

僕が泣かしたと勘違いされてめっためったにされる!

こっち向いた!近づいてきた!!死ぬ!!!殺される!!!!

覚悟を決めたとき。

「お姉ちゃん、泣かないの。この人、困ってるでしょ?」

え・・・?殺さないの・・・?

よしよし、と少女は姉の頭を撫で(どっちが姉かわからん)僕に言った。

「こうなったらおねえちゃんは当分会話が成立しなくなるから私が説明するよ。」

そ、そうか。よろしくおねがいします。

「まず、まだ名前を言ってなかったね。私はらむ。来る夢と書いて来夢。お姉ちゃんはぽむ。歩く夢で歩夢」

DQNネームっ!?

いや、もうこれくらいじゃDQNとは言わないのか・・・?

ぽむって。普通はその読み方あゆむとかだろ?

いや、いい名前だけどね?

「私たちは地球人じゃないの」

ええー。

「何よその目。信じてなさそうね」

そりゃあね。

でも、この子たちの頭からにょっきりと耳が生えているのを見ると・・・。

うーん。

「とにかく、この星の生物ではないのです」

話を進める来夢さん。

「私達の住んでいる星では男女とも16歳になったら結婚するという決まりがあるのです。で、お姉ちゃんは一昨日、16歳になったの。でもお姉ちゃんの世代は男の人の数が一人足りなくて・・・・・。お姉ちゃんが余っちゃったからはるばる、私達の種族に一番近い生物がいるここ、地球にやって来たの」

ほえー。

なんか壮大な話だなー。

「でもお姉ちゃん、ワープに失敗して水のいっぱいあるところに落ちちゃって・・・・。お姉ちゃんは冷たい水を浴びると熱を出しやすい体質で・・・・」

「っていやいやいやいやいや」

なんだその体質。

プール入れないじゃん。

てかどこに落ちたんだ。海とか川とかか?

「あわてて陸に上げて乾かしたんだけど、やっぱり熱が出ちゃって・・・」

「どうやって乾かしたんだ?」

「服を脱いでそれで仰いだ」

それはあまり効果がないのでは・・・?

というか一緒に来夢さんも落ちたのでは?

水浸しの服で仰いでも意味ないじゃん!!

「まあ、ワープをしたら移動するときの衝撃で起こる風で乾いたんだけど」

・・・・・・・・・・・。

そして再度ワープをしたら僕の部屋の前にたどり着いたので助けを求めたらしい。

鍵はヘアピンで開けたらしい・・・。

「というわけで!」

ずい、と僕の方へ身を乗り出す来夢。

「お姉ちゃんが結婚相手を見つけるまで、この家に置いてください!!」

ええー・・・・。

だってね、見ず知らずの幼女と女の子だよ?

ワープとか言ってるところを見ると宇宙人なのは本当な気もするが・・・・。

どうにも胡散臭いんだよなあ。

なんかいろいろ腑に落ちない。

「そもそも歩夢さんが結婚相手を探す目的ならば来夢さんがくっついてくる必要はないのでは・・・?」

「さん付けしなくていいよ。気持ち悪い」

気持ち悪いって言われた・・・・。軽く凹んだ・・・・。

「私はね、お姉ちゃんの保護者なの」

「妹なのに?」

「でも、こんなお姉ちゃんを一人にしておける?」

来夢さん(あ、さん付けしなくていいのか)は、隣でまださめざめと泣いている歩夢を見た。

確かにこんな頼りない姉では放っておけないのもわかる。

それにもし、僕が拒絶したとしたらこの姉妹はどうなる?

幼女と少女と一つ屋根の下。

悪い話ではない。

俗に言うラッキーハプニングが起こるかもしれない。

なんだか胡散臭いがここは受け入れることにしよう。

「よし。わかった。僕の部屋に住んでいいよ」

「え、まじで。やったああああああああああ!!!」

そういったのは来夢ではなく、歩夢だった。

さっきの涙はどこへやら。

「きゃっほー!きゃっほー♪」

立ち上がって小躍りを始めた。

「さて、私たちのことは大体教えたから今度はあなたのことを教えてもらおうか」

来夢はそんな姉を尻目に僕に質問してきた。

「ああ。僕は海斗。桜庭海斗。17歳。生徒会長。真面目。秀才。人望にあふれている。メガネと白ランの似合うイケメンさっ☆」

親指を立て、軽くウインクをする。

来夢は露骨に嫌そうな顔をした。

「気持ち悪い・・・・・・・」

どたんっ。

そんな彼女の後ろで片足立ちしていた歩夢が倒れた。

「刺激が強すぎますぅ~」

「そんなに僕のウィンクは魅力的だったのか・・・」

僕って罪な男だね。


とにかく。

そうして、僕と彼女達の生活は幕を開けたのだった。








いろいろキャラがわからない。雰囲気で感じてください。

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