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【3】生徒会

はい、お待たせしました。オイシイのだかよくわからないキャラ達の登場です。

これ見てわかること:作者にネーミングセンスはない。

生徒会について教えてくれた現・生徒会副会長S氏に感謝。

―朝。

まだやわらかい日の光。聞こえてくる雀達のさえずり。

まさに僕の理想のすがすがしい朝。

さあ、今日から生徒会長としての学校生活が始まる。

そう考えると自然と足取りも軽くなる。今にも踊りだしたいくらいだ。

今日は生徒会がある。昨日は顔あわせだったので今日が本当の生徒会だ。

うきうき☆

だから、だから。

昨日の出来事はきっと夢だ。朝僕が見たのも夢だ。うん。きっとそうだ。そうに違いない。

ああいうことが許されるのは2次元の中だけなんだ。

朝起きたら僕の両隣でかわいらしい女の子二人が寝ていたのも夢だ。

よし。

現実逃避をしながら学校へ向かう僕だった。


私立松葉学園。

僕が通っている学校だ。

県内でも1,2を争う学力を誇る私立校である。

そんな学校で僕はトップで合格した訳で。

ああ、なんて僕は頭がいいのだろう。

でも、この学校は実家から遠かった。

なので、僕は近くにアパートを借りて一人暮らしを始めたわけさ。

ちゃんちゃん♪


放課後。

生徒会室の扉を開けると、そこには背の小さい子犬のようなかわいらしい印象の、くりくりした目を持つところどころハネた髪をした少年がいた。

そしてその少年はボクを見た瞬間、とっても嬉しそうな顔をして椅子から飛び上がるようにして立ち上がり、僕に向かって猛ダッシュで来た!

「うわっ!?」

その凄まじい勢いに身の危険を感じ、反射的にかわすとそいつはそのまま反対側の廊下の壁に激突した。

ごいいいいーん。

鈍い音が廊下に響き渡った・・・・。

しかしそいつはめげずに顔を上げ、僕に向かってこういった。

「会長!やっと会えましたね!!愛してます!!!!!」

・・・うわ。何こいつ。

自分でもわかる。僕は今、相当引いた顔をしているのだろう。

「始めてお会いしたとき、あなたはまだ副会長でしたね・・・。僕は生徒会長の隣に立つあなたを見て、一目で好きになりました・・・。それから、あなたのことを知りたくてさまざまな(以下略」

ちょっと高めの綺麗な声で彼は続ける。

ぞぞぞぞぞぞぉぉぉぉぉ。

う、いかん。鳥肌が・・・。

昨日の顔合わせのときに受けた最初の印象は、声の感じとか容姿とか、雰囲気がボーカ○イドの某ショタ系キャラっぽくてかわいいなとか思ったのだが。

自己紹介でオドオドした感じで「書記次長の駿河康介です…」と言ってすぐに座ってしまい、ずっと下を向いてた少年とは別人なのか…?

よし、とりあえず会話を試みてみよう。

今もなお「めくるめく禁断ワールド」だの「(大人の事情により表示できません)」だの危ないWordを発している少年に僕は言う。

「とりあえず君は書記次長の駿河康介君でいいんだよな?」

するとその少年は満面の笑みで言う。

「会長!ボクの名前、覚えていてくれたんですね!!」

う・・・かわいい・・・。

この少年(駿河君、だっけ)、とても身長が低い。

身長168cmの僕の肩くらいに頭がある。

とてもきれいな顔をしているからそんなキラキラおめめで上目遣いで見上げられると・・・。

そう思ったのは僕だけじゃなかったようだ。

「わー!!何この子!ちょうかわいい!!!」

僕のすぐ隣からするとても聞き覚えのある声。

見ないでもわかる。

沖野良太。

前生徒会、書記次長。そして。

現、生徒会書記。

我が校の男子の制服である白ランを身につけず、お嬢様の様な白いフリルとレース満載のふわふわしたドレスを着ている。頭にはメイドさんがつけているのをさらに1ランクグレードUPさせたようなこれまたふりふりレースのヘッドドレス。そして、ピンクの柔らかそうな背中まであるロングの髪。

何故男子であるこいつがこんな格好をしているのかというと。

う・・・駄目だ。吐き気がして言えない。

確かにこいつはまつげは長いし、鼻筋も通っているし、肌のきめ細かく、何よりも小顔だ。

違和感はないんだ。いや、むしろもう普通に可愛い女の子だ。

だが。

「昨日は下むいててよくわからなかったけど、とてもかわいい顔なのね。ふふふ、可愛いわ・・・犯したくなる程に・・・。」

野太い声で言う彼。

そう、人間声は変えられない―いや声優さんとかは声変えてるけど―こいつは一般の高校生男子。声変わりはとっくにしてるし変に裏声をだそうとすると「ぴぁ」とか言って声がでなくなる。(本人談)せめて声のトーンを上げようとするとおネェっぽくなりとても気持ち悪い。(本人曰く、おネェは中途半端なので嫌いだそうだ)以上のことから、しょうがないのでこのままの声で行こうということになったらしい。なので見た目はロリータ系美少女なのだが、声を聞くと・・・ねぇ?

とてもアンバランスなのである。

そして、これが一番悲しいことなのだが。

僕と良太は、幼馴染なのである。

語るのも嫌なので詳しい説明は省くが僕と良太は幼馴染の腐れ縁なのである。

「ところで、ダーリン」

「ダーリンはやめろ、気持ち悪い」

「またまたそんなこと言って~。んもう、照れ屋さんなんだからッ☆」

いつの間にか僕の方へ寄って来た良太。僕の額を人差し指でつつく。

「っ、痛・・・・・・・・」

なんて怪力だ。本人は軽いつもりなのだろうがこちらとしてはたまったモンじゃない。

額を押さえる僕を無視して彼は続ける。

「ここで何してるの?今日は生徒会ないわよ?」

へ・・・・・・・?

「嫌ねぇ、間違って来ちゃったの?もう、かわいいなあ」

言われて見ればもう結構な時間なのに僕ら3人以外誰も来ていない。

「じゃあ駿河君、君はどうしてここに・・・?」

すると良太に迫られたショックからか座り込んでいた駿河君はいきなり立ち上がり、こう言った。

「ハイ!ボクは昨日生徒会長と過ごした教室の空気の余韻を楽しみたくて、ここに来ました!」

なん・・・だと・・・?

それでは、僕は・・・僕は・・・。

不意に良太が言った。

「あ、ちなみに私がここに来たのは部活に行くためにここを通ったらなんか可愛い子とMYダーリンがいたからよ」

ちーん。

僕は大バカものです。

周りから見ればさぞ滑稽だったでしょう、恥ずかしい。

顔がカっと熱くなった。

「皆さん・・・このことは、どうかご内密に・・・」

僕はそう言って鞄を掴み、逃げた。

あ~あ。





良太君と主人公についてはまあおいおい語られるでしょう。

良太君の部活については知らない方が身の為ですね。そのうち書くけどw

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