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3 魅力的な美女たち

悩ましいのは美都子だけではない。会社の美人四天王と言われるだけあって他の二人も魅力的だ。斜向かいに座っている亜紀は一応清楚系ではあるが、3人の中では一番色っぽい。


普段は接点は無く、全く会話しない日が多いし斜向かいだからまず悩まされるようなものは視界に入ってこないと言えるのだが、困ったことに職務上毎週金曜日は二人で出張しなければならないのだ。


美女と二人で出張と言うと羨ましがられるのだが、これがきついのだ。出張では車でいろいろな所に行くのだが、常に亜紀が運転で光夫が助手席なのだ。


光夫も運転はできるのだが、土地勘が働かないのだ。というかそれよりも亜紀が大の運転好きだからだ。彼女の服装はもちろん社員として無難に紺のジャケットにタイトスカートであり、美都子とは違ってブラウスはいつも紺色なので上半身についてはあまり気にならないのだが、きついのは運転中の彼女の下半身だ。


他の女性社員よりも短めなタイトミニを見事に履きこなしているのだが、運転中は彼女のタイトミニスカートから美しい曲線美の足がお目見えしていて、しかも座るとスカートがズレあがるのでますます足の露出度が増すことになる。


夏など素肌の時もあれば冬などは肌色または黒のタイツなのだが、これがあまりにも美しくセクシーで堪らないのだ。


もちろんジロジロとそちらの方ばかり見ていては気まずくなってはいけないので前を向いて時々コミュニケーションを取りながら、さも彼女の足などには微塵も興味は無いふりを装ってはいるが、頭の中は悩ましい気持ちでいっぱいなのだ。


そっちを見なければいいのは分かっているのだが、美しいものはどうしても見たくなってしまう。本能と理性の激しい戦いが頭の中で繰り広げられている。


車が右折する時やバックする時などは絶対に気づかれないと思うので、そんな瞬間が来るまで我慢して、その瞬間気づかれないように瞬時にチラッと見るのだ。そんなわけで出張から帰ってくると理性が擦り切れてしまっているのではないかと思うくらい疲弊してしまっているのだ。


 正面に座っている瑠璃は清楚中の清楚というか、深窓の超お嬢様という感じでしかもおとなしい。よほどのことがない限り自分から質問など話しかけてくることはない。


社内でも珍しいのだが、彼女は何とスカートでは無くスラックスを穿いているのだ。だがジャケットをしゃきっと着てスラックスにパンプスで歩き回る姿はとてもカッコいい。


では彼女には悩まされることが無いかというとこれもまた半端ではないのだ。毎日1、2回くらい彼女にデータの印刷や文書のコピーを依頼する場面がある。


彼女は正面に座っているので彼女を呼ぶとすぐにハイと言って早歩きで光夫の横に来るのだが、近くに来た時に舟木一夫の「高校三年生」ではないが、揺れる長い黒髪が甘く匂うのだ。


揺れているのは黒髪だけではない。何と瑠璃はジャケットの下にニットのセーターを着ているのだ。色は白だったり薄いオレンジのラインが入っていたりする。


このニットが罪作りなのだ。女性がニットを着るとブラウスとは違って透けることはないが、下着を含む乳房の形が強調され、くっきりと浮き出てしまうのだ。


女子にとっては楽なのかもしれないが、これほど近くでたわわに実った美しくて美味しそうな果実が揺れているのに食べてはいけませんというのは余りにも人間の本能に反しているではないか。


しかしもちろん全く気づかないというか気にならないふりをして仕事の話を続けなければならないのだが、どんなに仕事のみに集中しようとしても黒髪の甘い香りとしっかりアピールしてくる、もっと私のことを見てよ、と自分の存在を主張している美乳の誘惑との激しい戦いが心中で繰り広げられているのだ。

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