表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/48

地獄のシャトルラン

シャトルランが始まって数分。鈴はすでに限界寸前だった。


「はぁ、はぁ……輝、ちょっと、休憩……」


「よっしゃ任せろ、鈴!特製プロテインドリンク持ってきた!」


輝はジャージのポケットから、明らかにぬるくなった水筒を取り出す。


「……それ、朝からずっと持ち歩いてたやつ?」


「そう!牛乳とバナナと卵と納豆と……あとなんか気合で入れたやつ!」


「絶対イヤよ!?」


鈴は顔をしかめて距離を取ったが、輝は気にせず蓋を開けて一気飲み。


「んー!うまい!これ飲んだら5kmくらい軽く走れる気がする!」


「え、さっきから走ってたの10分間シャトルランだよ?」


「……え?マジで?」


ピタリと足を止めた輝が、初めて現実に気づいた顔をする。


「そりゃ終わらないわけだ……俺、ずっと同じ距離往復してただけだった……カウントしてなかった……」


「バッッッカじゃないの!?」


結局、輝は走行回数ゼロとして記録され、補習決定。


「くっ……これも鍛錬だな……!」


「違うわよ、ただのアホだよ……!」


それでも鈴は、呆れながらも笑っていた。こんな残念だけど憎めないのだ。

あっ…地獄やね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ