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渚、モテに成功する

喋らないで動かなければ皆イケメンなんだけどな…



渚は、教室のドアを静かに開ける。周囲が騒がしい中、彼は何も言わずにさっと目立つ席へと歩いていく。その動きは、まるで映画のワンシーンのようだ。目立つことはないが、誰もが自然とその姿に視線を向ける。


「お疲れ様、君の笑顔が見れて嬉しいな」


渚は、隣の席の女子にさりげなく微笑んで声をかける。目が合った瞬間、その優しげな眼差しで相手を包み込む。


「……え?」


少し驚いた様子で返されるが、渚はあくまで自然に、でも少しだけ距離を縮める。


「君が笑うと、なんだか一日が明るくなる気がするんだ。これ、ホントに」


さらっと言いながら、渚は軽く髪をかき上げる。その動作は、ただの無意識の仕草に見えて、実は計算されたものだ。


「じゃあ、今度お茶でもしようか。あまりにも君が魅力的で、話してみたくなった」


これだけで、教室の空気が少し変わる。


「え、あ、うん、でも…」


相手が戸惑いながら答えると、渚は笑顔を崩さずに軽く肩をすくめてみせる。


「気にしなくていいよ。あくまで提案だから。だけど、君と話すのは楽しみだな」


一歩引いた態度で、でも確実に心の中に小さな火を灯す。その後ろ姿が教室を後にする時、わずかに振り返ると、また微笑んで「じゃあ、またね」とだけ言い残す。


まるで他の誰とも違う、特別な瞬間を作り出すイケメンムーブだった。



………


「な?この僕に教えてもらって正解だっただろう?渚。仕草も雰囲気も全てがパーフェクトな僕にとって簡単さ。」

「ああ。まさか…貰える日が来るとはな…ラブレター…ありがとう。麗。」

残念なイケメン達だな…と鈴は遠い目をしているのでした。

この人達…攻略しないと駄目なの…?

あ。麗塾で習った所だ!

(モテテク)

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