表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/48

ナルシストと公園

ケープし忘れてたそうです。

麗は公園のベンチに座り、優雅に紅茶をすすると、ふとため息をついた。


「ハァ……今日の僕も完璧だ。太陽ですら、僕の美しさには敵わない……!」


そう言って微笑んだ瞬間、突風が吹き、麗の髪がぐしゃぐしゃに乱れた。


「……え?」


次の瞬間、麗は悲鳴を上げながら立ち上がる。


「ちょ、待って!?僕の髪!僕の美しさが風に乱された!?これは……大惨事……!!」


慌ててポケットから小さな鏡を取り出し、必死に髪を直し始める麗。その必死な形相に、通りすがりの子どもが思わず泣き出した。


「うわああん!変な顔の人がいるー!」


「変な顔!?違う!これは一時的な崩れであって、僕の本来の美しさは──」


しかし、母親に手を引かれながら去っていく子どもには、麗の必死の弁明は届かなかった。


ショックを受けた麗は、ベンチに座り込み、遠い目をする。


「……僕の美しさが、あの子には伝わらなかったなんて……」


その様子を見ていた鈴が肩をすくめながら言う。

「いや、麗の顔がどうとかじゃなくて、単に必死すぎて怖かったんだと思うわよ。」


「……なるほど、僕の美しさがあまりに尊すぎて、恐れを抱かせてしまったのか……」


「違う。」


〜次の日〜

「待てよ…風に吹かれる世界一美しい僕は…素晴らしく美しいじゃないか…!さあ…!風よ来い!僕の素晴らしい美しさの糧となるがいい!」


「麗。解決して何よりよ。」

鈴「どう?一人でメイク練習してみたわ。」

麗「どうして…歌舞伎メイクなんだ…まあ、素晴らしい…んじゃないか…?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ