体が魂を口説いてくるんですがぁ⁉
皆さまこんにちは…ウェンです…
夢の中からですみません…
前回…ルーさんとアポロの決闘は、アポロの勝利…
でもルーさんとはお友達からということで関係は切れてないです…
アポロもルーさんも…これで仲良くなってくれるといいんですけど…
今は私はヴィーさんの所で買ってきた、よく眠れる香水を使って眠ってます…
ウェン「すぅ…すぅ…」
?「へぇ…可愛い寝顔ね?」
ん?なんか声がする…夢かな?
?「そうよ?ここは夢の中よ?」
そっかぁ…夢かぁ…ん?
ウェン「え…だれ?」
?「お、やっと起きてくれた♪ハロ~♪」
え…本当に誰?
ウェン「私?私はウェンシェフト・ヴィクトリア、あんたが入ってる体のご本人」
美夏「え…えぇええええ⁉」
嘘でしょ⁉
ウェン「嘘じゃないわよ?」
美夏「というかなんで私の心の声聞こえてるんですか⁉」
ウェン「当然でしょ?だって私の体なんだもん。」
美夏「はぁ…」
ウェン「ところで、あなたの名前は?」
美夏「えっ…心の声が聞こえてるならわかるんじゃ…」
ウェン「わかるけど直接聞きたいの。」
美夏「糸崎…美夏です…」
ウェン「イトサキ ミカ?変わった名前ね?」
美夏「そうですか?」
まぁ転生者の名前なんてみんなこんなもんよ…
ウェン「え⁉あなた転生者なの⁉」
あ、忘れてた…
美夏「はい…その…イジメられてて…コケて…そのままごっつーんって…」
ウェン「だいぶ軽く説明するわね…自分の死因なのに…」
美夏「私にとって…あの地獄は忘れたいものですから…」
ウェン「ふーん…」
なんかすごく…顔が近い…
ウェン「勿体ないわね…」
美夏「え…」
ウェン「綺麗な心で…肌も…目も…すごく綺麗…ちょっと妬いちゃうくらいよ…」
美夏「そ…そんなこと…」
ウェン「でも…」(フニッ)
美夏「ひゃっ⁉ちょ⁉どこ触って…」
ウェン「ここは飴細工みたいに脆いわね…」
美夏「あ…」
ウェン「誰にも助けを求められなかった…傷つくのは自分だけで充分…でも…こんな心じゃ…何かが支えになってなきゃ…簡単に壊れる…」
美夏「……」
ウェン「ねぇ…ミカ…」
美夏「はい…」
ウェン「取引しましょ?」
美夏「取引?」
ウェン「そう、取引。」
なんだろう…あんまりいい予感はしないけど…
ウェン「私はミカに体をあげる、そしてミカは、私の体を使って幸せになる、どう?」
美夏「それ取引って言うんですか?」
ウェン「いいのよ、こういうのは取引って言ったもん勝ちだから♪」
美夏「悪くはないですけど…」
ウェン「あぁ、アポロとのことなら心配しないで?私今魂だけの状態だからどこへでも行けちゃうの、むしろこっちの方が私的には最高なのよ♪」
美夏「うん?」
ウェン「だってアポロの湯浴みを覗けるんだから…♡えへ…♡えへへへへ…♡」
変態だった…
ウェン「変態とは失礼ね⁉愛よ愛‼それに合意だから‼」
美夏「あ…合意なんだ…」
こっちがこっちなら、あっちもあっちだった…類は友を呼ぶって本当なんだなぁ…
ウェン「それに…ミカの体も隅々見れるし…♡」
美夏「えっ⁉ちょっ⁉」
ウェン「アポロと同じくらいに魅力的ねぇ♡十分に発育が進んでいる証拠ね♡」
美夏「ちょっ⁉♡ウェンさんぅ…♡」
ウェン「さぁ…どうするぅ?取引飲む?承諾する?結婚する?♡」
美夏「全部一緒じゃないですかぁ‼♡」
ウェン「私的には三番目がいいかなぁ♡」
美夏「取引飲みます‼♡飲みますからぁ‼♡」
ウェン「ちぇ~…まぁいいや♪安心して、ちゃんと幸せにしてあげるから♡」
こうして…体の持ち主と…口説き半分で取引してしまった。
ウェン「めでたしめでたし♪」
物語を終わらせないでください‼まだ続きますから‼
続く…
この度は転生学生、乙女百合ゲーム世界で愛されてきます‼を読んでいただき、誠にありがとうございます。
あとがきの切り方に違和感があると自負している、作者の妖峰輪廻です。
本日も二話更新です‼
今回はまさかのウェンシェフト・ヴィクトリアご本人が登場しました‼
よく転生系のなり替わり系を見て思うのですが、転生元の人の魂や人格ってどうなるんだろうなって…
そんな疑問を今回、主人公の夢の中で主人公を口説く魂だけの存在としてみました‼
しっかり香水の名前でもあるEgo tibi in occursum somnio…夢の中であなたに会う…という意味も物語にしっかり使ってみました‼
これからも、ウェンシェフト・ヴィクトリアご本人はちょくちょく心の声にも介入してくるのでお楽しみに‼
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。