騎士様と主人公が婚約者の座を賭けて争ってるんですけどぉ⁉
皆さまこんにちは‼ウェンです‼
今回は色々やばいので飛ばしていきます‼
雑貨屋さんにシファーさんを置いて行って街を歩いていたら、騎士様に会って私の婚約者候補と言われました‼いや婚約者候補いるって聞いてないんですけどぉ⁉
アポロ「婚約者候補?ウェンが?誰の?」
ルーシー「もちろん僕だよ、彼女はヘリパストス家の婚約者最有力候補なんだから。」
いや聞いてないって⁉どういうこと⁉もしかしてあの日記ってアポロに言い寄る人たちじゃなくて、ウェンに言い寄ってきてる人達ってこと⁉いやなんで主人公よりモテてるの⁉
アポロ「ウェン、聞いたことある?」
ウェン「ないないない、絶対ないっ‼」
ルーシー「おや?そんなことはないはずだよ?だって手紙を送ったもん、白い鳥の羽を添えてね?」
いや知らんがなっ‼中身ただの女子高生ぞ⁉ああ‼もうこういう時に限ってシファーさんいないし‼
アポロ「ともかく、そんなの私が認めないから。」
(ぎゅっ)
アポロ「ウェンは私の妻になるんだから‼」
いやそっちも聞いてないんですけどぉ⁉
ルーシー「へぇ?それは…つまりこう取っていいということかな?」
ん?騎士様が手袋外し始めた…ってこれまさか…中世の決闘の申し込み⁉
ルーシー「アポラフト・クーリン…あなたに…ウェンシェフト・ヴィクトリアとの婚約を賭けた決闘を申し込む‼」
アポロ「受けて立つわ、ルーシー・ヘリパストス。」
やっばい…ふつうの乙女ゲームだったらここで…「私のために争わないで‼」って言うところなんだろうけど…生で中世の決闘の申し込みを見れた喜びでそれどころじゃないわ…
ルーシー「血を流すのは、お互いに不利益を被る…決闘は、どちらがウェンシェフト様の舌をうならせるスイーツを作れるかで決めよう。」
アポロ「受けて立つわ、審査員はもちろんウェンね。」
ルーシー「勝った方が婚約者候補になる…それでいいね?」
アポロ「えぇ、負けても泣かないでね?」
ルーシー「騎士は涙を流さないし、負けることもない。」
うわぁ…すごいバチバチしてるぅ…だって二人の間になんか電気走ってるもん…
ルーシー「では、場所はそこのcaelestis dulcedoにしよう、僕の家はそういった甘味に使う食材がないからね。」
アポロ「いいわ。」
(カランカラン)
店員「いらっしゃいま…ふぁああああああ⁉ (バタン…)」
ルーシー「おやおや…困ったねぇ…」
アポロ「ウェンはそこで座ってて、最っ高のスイーツ作ってきてあげるから♪」
ウェン「うん♪」
でもこれってアポロにすごく有利じゃないかな?アポロはウェンといる時間が騎士様なんかと比べ物にならないし…味の好みや、どんなお菓子が好きかとかもわかるはず…
でもなんで騎士様はわざわざアポロに有利な決闘内容にしたんだろ?なんか秘策があるとか?
待つこと20分…
暇だなぁ…
アポロ「お待たせ‼出来たよアポロ‼」
ウェン「待ちくたびれたよ…」
アポロ「ごめんごめん、待たせちゃったお詫びとして…これ‼」
なんだろうこれ…チョコレートの…ボール?チョコボ…
アポロ「名付けてExue eamよ♪このホットミルクをかけて食べてね♪」
あぁ…なんだっけ?ホットチョコレートボムだったけな?よく映えるとかなんとかで流行ってたなぁ…気になってはいたけど食べたことないんだよなぁ…
ウェン「おぉ…」
ミルクかけたらパカってなった‼それじゃあ一口…(ぱくっ)
ウェン「んぅううう♪」
アポロ「美味しいでしょ~♪ウェンは甘さと苦みの5対5が好きだもんね♪」
甘さもいいし苦さもちょうどいい♪さすがアポロ…ウェンの事を知り尽くした味つけ…
ルーシー「僕も出来たよ。」
なんだろうこれ?なんか…ティラミスみたいなスイーツが来た…
ルーシー「ティラミスさ‼」
ティラミスだった…ティラミスかと思ったらティラミスだった…
まぁ、ティラミスなら外れはないから♪(ぱくっ)
ウェン「んぅうううう♪」
ルーシー「ふふふ♪これはもらったかな?」
やっぱりティラミスと言えばこうじゃないと♪程よい苦味に少しの甘さ…最…高…♪
ウェン「ふぅう…♪ご馳走様♪」
アポロ「さぁ…ウェン…決めて…」
ルーシー「どちらのスイーツの方が美味しかったか…」
ウェン「んーーー…」
続く…
この度は転生学生、乙女百合ゲーム世界で愛されてきます‼を読んでいただき、誠にありがとうございます。
作者の妖峰輪廻です。
今日は二話更新です‼
今回は平和なバチバチ回になります‼平和なバチバチってなんだよと思ったそこの読者様‼
ご安心を、私も何言ってんだこいつって思ってます。
第二話のあとがきでも宣言した通り、平和にウェンちゃんを取り合ってもらってます。
これからもこんな平和な争いが続くのでお楽しみに‼
あと、アポロのスイーツ、Exue eamは、ラテン語で脱がしてという意味になります。
アポロの変態っぷりはもはや隠してません、あと犬もこれからは隠すつもりありません、全開オープンで参らせていただきます‼
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。